エコーズ 「ジェントル・ランド」
辻仁成、率いるエコーズの’87年作品。
TV挿入歌で菅野美穗が歌った「Zoo」、トレンド作家、中山美穗の夫、世間的イメージはこんなところであろうか。
学生当時、軽音楽部の友人に誘われたサークル主催のLIVEで出演者全員がアンコールでカバーしていたのが表題曲。「リンダ リンダ」的ポジションだが当時ブルーハーツはブレイク直前だった思う。佐野元春で学んだビート・ジェネーレーションを辻氏が標榜していたのが記憶にあって、気にかけていたのだと思うが、エコーズはタイムリーな選曲に思えた。スタンダード化していないのが不思議な位だ。
「愛されたいと願っている」と言うサビの歌詞が、世間の壁に阻まれる青い叫びの虚しさとしてストレートに響く。それは今も変わらない印象だ。
そういえば昨今の若いバンドには青臭さをあまり感じなくなった。