たまたまテレビをつけると
東日本大震災に関する番組が
放送されていました。
そういえば、もうじき
3月11日を迎えます。
私自身、当時は衝撃を受け
身の回りではいくらかの被害が
ありましたが
福島や宮城の、特に津波の被害と
震災後の大変な生活の映像を観ると
全く比較できるものではないなと
感じます。
取材されていた方が
当時の携帯に残っていた写真を見て
涙を流していました。
忘れかけていた記憶が
呼び戻されたのです。
人間の性質を考えてみると
人の死にあったときなどもそうですが
悲しみや苦しみの記憶というのは
時間とともに少しずつ薄れていくものです。
それによって、また前を向いて
人生を歩んでいけるようになるのでしょう。
日本はご存知の通り、地震の多い国で
世界で起こる地震の1/10が
日本で発生しているそうです。
そしていつまた、大きな地震が起こるかも
いまはまだ予測できません。
忘れかけた時こそ
当時のことを思い返すことなどによって
自然の恐ろしさ、力の大きさを
再確認することが大事なのだと思います。
それによってわれわれができ得る
災害への対策を考えていくべきだと
いえます。
未知の活断層の発見や
技術開発によって
地震発生の精度を高めることも
必要なことですが
自然は完全に支配し
コントロールできるものではない
という現実を直視することも大切なことです。
また、まさに諸行無常で諸法無我な
この世界をより心豊かに生きていくために
仏教が説く教えは少なからぬ役割を
果たしてくれると思います。
南無大師遍照金剛