真言宗の本山である高野山は
古来より霊験ある聖地です。
高野山信仰においては
高野山はお釈迦さまの浄土であり
56億7千万年後の下生する弥勒菩薩の
説法の場であり
ひとたびこの地に足を踏み入れれば
地獄・餓鬼・畜生に堕ちることがない
とされています。
そして、弘法大師は今もなお
奥の院で禅定の中にあり
弥勒菩薩が兜率天から
降りてきて説法する時に
禅定から覚め、再び現れてくる
のだと信じられています。
そういった信仰が古くからあり
摂関家や王家の人たちをはじめ
多くの信者が高野山を参詣することで
現世の利益や来世で善い生に
生まれ変われるようにと願ってきたのです。
また、奥之院の参道には
著名な方々や様々な企業をはじめ
多くのお墓が置かれ
浄土宗の法然上人や
真宗の親鸞聖人の墓碑も
あります。
それは、高野山の霊験の力が
宗派をも越えて及んでいたことを
を物語っています。
南無大師遍照金剛