人間が生きている世界について、
ブッタは四法印と説きました。
(詳細は「四法印(しほういん)」をご覧ください。)
今日は、その中のうちのひとつ、
諸行無常(しょぎょうむじょう)について
記していきます。
諸行無常とは、端的に言えば
「この世のあらゆるものは移りゆく」
という意味です。
そんなことは知っている・・・と思うかもしれませんが、
今まで振り返ると、何かについて
「ずっと続く」「永遠に存在する」・・・なんて
思ったことはありませんか?
諸行無常とは、そのような
「ずっと」「永遠」など無いということです。
社会、組織、自然、人との関係、自分自身・・・
日々「変わらない」「永遠」と思っているものも、
実は、いつ何時も同じ状態であることはなく、
日々移り変わっています。
私は諸行無常と聞くと、
「砂の城」を思い出します。
海辺に作った砂の城。
日が暮れ満ち潮によって、砂の城にも波がかかります。
しかし、朝になり潮が引いても、
砂の城は相変わらずそこにたたずんでいます。
昨日と変わらず、そこに砂の城がある・・・
そう思いますが、実は昨日と同じ砂の城は
もうそこにはありません。
砂の城の型も変わっていますし、
城を構成している砂も新しい砂と入れ替わっています。
波が運んできた砂と置き換わっているのです。
一見同じと思っても、実は変化している。
移り変わっている。
諸行無常とはそういうことです。
管理人