奈良県で涅槃会を前に
涅槃図と五劫思惟阿弥陀仏坐像(ごこうしゆいあみだぶつざぞう)が
御開帳ということで行ってきました
涅槃会、どこかで参列できないかと
思っていたところでしたので嬉しいタイミングでした
また、五劫思惟阿弥陀仏さま、
以前京都の金戒光明寺さんでお目にかかってから
大好きな仏さまです
金戒光明寺の記事はこちら。
こちら五劫院は東大寺の末寺となります。
正保2年(1645)建立の山門をこえ・・・
大好物の景色
本堂
御本尊 五劫思惟阿弥陀仏
縁起
鎌倉期、東大寺を再興された
大勘進職(伽藍堂宇の造営修理最高責任者)俊乗坊重源上人による開山。
道俗男女済度利正の為、
五劫思惟阿弥陀仏を本尊としておまつりされました。
現在の建物は江戸期元和10年(1624)に再建されています。
「五劫院」の扁額
書院を通って本堂へ。
あらかじめ予約をしていましたので
本堂にて受付し拝観いたしました。
特別拝観は事前予約が必要です。(2月12日~18日)
※案内HPはこちら。
本堂に入ると
天井まである大涅槃図(360×500)が圧巻でした。(鎌倉期)
(※こちら絵はがきです)
大涅槃図の詳しい説明をお聞きしたかったのですが・・・。
そして御本尊 五劫思惟阿弥陀仏坐像
(※こちらも絵はがきです)
「劫」とは
果てしなく長い宇宙論的な時間←ざっくり
五劫ともなると一体どんなに果てしないのか・・・。
その五劫もの長い間、剃髪もせず
一切衆生を救おうと思惟、修行され続けたお姿が
気が付けば頭髪が被さってアフロへアーのようになられたのが
五劫思惟阿弥陀仏さまです。
何て慈悲深い
(※こちらも絵はがきです)
本堂の真ん中、綺麗な厨子に鎮座されていました。
五劫思惟阿弥陀仏は
お顔の部首が真ん中にやや寄っている傾向があるそうです。
また特徴的なお姿として
弥陀の定印を結ぶ手を
①袖の中に隠されているお姿
②外に出されているお姿、
③合掌されているお姿、の三つに大別されるそうです。
いずれも大変希少な仏さまで
こちらの五劫院
東大寺灌頂所阿弥陀堂
十輪院(奈良)
大連寺(京都)
西向寺(京都)
道成寺(和歌山)
浄真寺(東京)
と、作例は限られているとのこと。
ちなみに・・・
以前私がお目にかかった五劫思惟佛さま
金戒光明寺の山門を超え右手、
極楽橋を渡った先に鎮座されています。
同じく定印を結んだ手を袖に隠されているお姿でした。
衆生を救う為果てしない時間を思惟されたお姿。
ありがとうございます
本堂を出たところには駕籠が。
納骨堂
山上憶良 歌碑
鐘楼と観音さま
地蔵堂
この日朝から奈良方面の高速道路が雪の為通行止めとなり
長い長いトンネルで小1時間ほど足止めになりましたが
無事、参拝でき嬉しさもひとしおでした
五劫院の御朱印
いつもご訪問ありがとうございます
今日も素敵な一日をお過ごし下さい