紫陽花のうた (ON THE ROAD 2005-2007 "My First Love")

 

 

振り返れば

自分のことしか頭になかった

無知で 浅はかで 薄情がゆえに

当然

抱える苦悩も 限りないわけだが

わかっていても 意識していても

思うようにならない 非常に残念な自分だ…

それなのに 過去を振り返ると

ボクには 多くの支えがあったように思う

誰もが手いっぱいのはずなのに

とくに君は自分のことより

我がごとのようにして

陰に陽に

常に 僕に寄り添うようにして

支えてくれていたね

ボクに 貰う資格などないのに

限りなく 欲求だけが盛んだった

「もっともっと」 「もっともっとよこせ」

餓鬼のボクには

「感謝」の持ち合わせはなかったが

せめて貰った分くらい 返す優しさ

人間らしさがあったらよかったのに…

 

ただ傷つけただけだったことを 深く後悔している

 

時は止まることなく

無始の過去から

未だ見ぬ世界へと 無限の未来へと

今日も走り抜けるけど

あの日 あの時から

止まったままの 時計の針は

今はもう 錆びて動かないけど

心のレンズがとらえた思い出は

今も錆びることはなく

鮮やかに すべてを映し出し

疲れた心を 癒してくれる

 

青空に やさしく包まれて

日天 月天 大明星天ら 善神に

厳然と 守られている

眼前の 厳しい現実世界を

時に笑み 時に涙し

――また 涙し

挫折をして 屈辱を味わい

先の見えない 絶望の中を彷徨ったとしても

そういう過酷な日々が 続いたとしても

信じる心 勇気を取り出して

なんとか一歩 また一歩と 歩みを進める

厳しい現実 過酷な日々は 正直嫌なもの

だけど その時が 一番 人間的にも鍛えられるし

力が付き 成長もできることを知った

今後 もっともっと この確信を深めていきたい

 

ボクはもう十分に幸せになれたと思う

 

今はただただ

お世話になった君に幸せあれ と願う

世界が幸せで溢れますように と願う