〈池田大作先生 四季の励まし〉 師との原点をもつ人は強い

2020年8月23日

 

 

 「()」という
 (げん)(てん)をもつ(ひと)(つよ)い。
 原点を(わす)れないことだ。
 原点を忘れなければ、
 (にん)(げん)は、
 (すす)むべき(しん)(ねん)()(どう)
 ()(うしな)うことはないからだ。
  
 (いち)(りゅう)の人は(みな)
 (やく)(そく)(たが)えない。
 私も、(おな)じ信念できた。
 だから(たが)いに(あん)(しん)
 (しん)(らい)できる。
 約束を(まも)る人が、
 人間として
 (いち)(ばん)(えら)い人である。
 (ちか)いを()たす人が、
 一番(こう)(ふく)な人である。
  
 師の(おん)を忘れず、
 また(ゆう)(じょう)(たい)(せつ)
 (はぐく)んでいく――
 (いっ)(けん)(へい)(ぼん)のように
 見えるが、そうではない。
 こうした()()いの(なか)に、
 (じつ)(にん)(げん)(せい)
 (もっと)(うつく)しき(はつ)()があり、
 人間性の(しん)(ずい)がある。
  
 (おも)うように
 (うご)けなくなっても、
 (でん)()()(がみ)
 (ひと)(びと)
 (はげ)ますことができる。
 皆の幸福と(しょう)()(いの)って
 (しょう)(だい)することもできる。
 ()()()らしの中に、
 ()(ほん)(ぞん)への(しん)(こう)があれば、
 そして、
 ()(しょう)(とも)に、
 (がっ)(かい)(どう)()と共にいれば、
 (なん)(しん)(ぱい)(おそ)れもない。
 これこそ
 (ぜっ)(たい)の安心、
 (あん)(のん)()(かい)である。
  
 (だま)っていては、
 (なに)()こらない。
 ()()()(あん)で、
 (ちぢ)こまっていたら、
 ()(ぶん)の世界も()わらない。
 (こえ)(とど)ける。
 それが「(ぜん)(えん)(かく)(だい)」に
 つながる。
  
 (ゆう)()をもって(かた)れば、
 こちらの(ぶっ)(しょう)
 (つよ)(あらわ)れる。
 (あい)()の仏性も
 (くん)(ぱつ)される。
 私たちの(たい)()は、
 お互いが(こころ)(ゆた)かになり、
 「()()(とも)の幸福」を(ひら)き、
 「皆が(しょう)(しゃ)」へと
 (ぜん)(しん)しゆく(こう)(どう)なのだ。

 

 

 

 夏の太陽に照らされ、草木の緑が(かがや)く。道の先には、浅間山が(ゆう)(ぜん)とそびえ立っていた――。2001年(平成13年)8月、池田大作先生が長野でシャッターを切った。
 長野は、池田先生が恩師・戸田城聖先生との最後の夏を過ごし、広布の未来を語り合った師弟(せい)(がん)の天地。創価の師弟の真実の姿(すがた)を永遠に残すことを(ちか)い、小説『新・人間革命』を()稿(こう)(だっ)稿(こう)した地でもある。
 あす8月24日は、池田先生の入信記念日。1947年(昭和22年)の夏、恩師と出会って10日後のことだった。池田先生は「()()()(しょう)との出会いによって、私の人生は変わり、未来を大きく開いていただいた」と。
 私たちもまた、いつも心に師を(いだ)き、新たな広布の(みね)へ前進しよう。

 

(2020年8月23日付 聖教新聞 1面 「池田大作先生 四季の励まし」)

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