20:人は不安を煽って他者をコントロールする ① | 【きぼう堂鍼灸治療院ブログ】 まぁ、飄々といきましょう。 

【きぼう堂鍼灸治療院ブログ】 まぁ、飄々といきましょう。 

「病は気から」 病気は心の状態が身体に現れたもの。

健康を回復するには心の癒しが何よりも大切!

このように考える鍼灸師が、日常や治療の中で感じたことを拙い文章で書いています。

とは言っても、難しいことは考えず、まぁ、飄々といきましょう。(^O^)/

皆様、新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。m(_ _ )m
 
 
そして、さる仙人さん、
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
 
おおお、Kさん、
こちらこそよろしくお願いいたしますじゃ。
 
 
今年はいい年にしたいですね。
 
まったくじゃ。
昨年は世界中が愚かな騒ぎに巻き込まれた年じゃったからの。
少しでも多くの人が平穏な心でいられるといいな。
 
とは言っても、すべて自分次第じゃからな。
ただ自分の役割と責任を果たすだけでいいんじゃよ。
 
はい。
 
そんじゃ、ここからは前回の続きじゃ。
 
これって、本当は昨年中にアップする予定でしたよね。
 
そうじゃ。下書きはできておったが、
アヤツ(管理人)の仕事が急に忙しくなったので見直しができんかったんじゃよ。
そうじゃから年明けの今日(1/1)になってしまったんじゃ。
 
まぁ、いつものことじゃ。いいじゃろ。
 
 
 
 

 

◎この会話は全てフィクションです。

 

 

※:きぼう堂のHP内ブログに似たようなテーマのブログ記事が多々ありますが、新い試みとしてKさんとさる仙人という架空の人物の会話形式で書いてあります。それにより反って今までよりも解り難くなるかもしれませんが、暫く・・・・?ずーっと?兎に角、お暇な方は、お付き合いください。m(_ _ )m
尚、
ピンク色太字は、Kさんの言葉、普通の文字は、さる仙人の言葉です。


 
 
前回(12/27)の続きじゃ
 
 

 

仙人さん、

私は仙人さんの言っていることは理解しているつもりですが、

でも本当に世界は平和になりますかね?

 

なんだか信じられないです。

もっと悪くなる様な気がするんです。

 

だからなんか焦るというか、

じっとしてられないというか、そんな気分です。

 

 

 

う~ん、そうじゃな。

きっと多くの人が、そんな気分でいると思うぞ。

 

でも仕方がないんじゃ。

多くの人が自分の人生は自分が作っていると自覚してないからの。

 

このことを信じれないと「自分の心次第で何とでもなる」とは思えないからな。

 

そやから、溢れる情報に飲み込まれて右往左往するんじゃよ。

 

 

何とかなりませんかね。

 

うん、難しいな。

何度も言うように人の心を変えることはできんからな。

 

一番いい方法は、Kさんが平和に生きるお手本になることだけじゃよ。

それしかない。

 

言葉よりもどんな情報よりも実際に平和に生きることを見せることで

自分の周りの人々を不安から平和に感化することじゃよ。

 

 

仙人さん曰く、それしかないんですね。

 

 

そうじゃ。

 

類は友を呼ぶ、気が合う者は集う、じゃよ。

 

自分を信じて自分の周りにいる人々を信じて日常を平和に生きなさい。

それだけで十分じゃよ。

 

はい。

 

 

話がちょっと変わるんですが、

なぜ不安を煽る人がいるんですかね?

 

今の世の中、怯える人がいる、安心を与えようとする人がいる、

でも不安ばかりを煽る人がいる。

 

私は、不安を煽った方が人々の関心を集めることができるからかも?

と思うんです。

テレビも新聞も雑誌もネットだって不安を煽りますもの。

 

確かにそうじゃな。

お前さんの言う通りじゃ。

 

そうでしょ。

みんなそこからの情報に振り回され踊らされていますものね。

 

なんでこんなことになるんですかね。

 

 

 

それは、多くの人の心が固定観念に

カチカチに固まっているからじゃよ。

 

心の無意識の領域において「ねばならない」に心が縛られているから

いつも「正しい価値に合わせて生きなければ!」と思っているからじゃよ。

 

このことは、「06:心の中にいる厳しい自分が見張っている」

に書いてあるから省略するが、

要は、自分を心から信じることができていないからじゃ。

 

だから不安が慢性的に存在し、

少しでも安心したくて様々な情報を探すんじゃよ。

 

それもな、肩書がある人の意見や多くの人が賛成する意見に

自分も合わせようとするんじゃよ。

 

寄らば大樹の陰、ということじゃよ。

 

 

どうしてそんな思考回路になったんですかね。

 

真の原因である「ねばならない」は、

心の奥深いところから来ているから

その説明はとても長くなるし難しい話なので今は言わないが、

 

真の原因ではないけど、

二次的な原因として学校教育があるとワシは思っておるんじゃ。

 

 

それは大人が作った正解を早く見つけることを目的とした教育方針じゃよ。

 

今、大人と言ったが、

自分以外の者が作った正解を早く見つけること」と言った方がいいな。

 

 

学校ではそれを早く得ることができる者が頭の良い人、

でいない人が頭の悪い人というレッテルを着けられることになっているな。

 

 

 

こういった教育を我々は子供の頃から受けてきているから

多くの者が社会に出て戸惑うんじゃよ。

 

だって、教科書がないから正解がわからない。

そもそも正解なんてないから探しても見つからない。

 

その不安からの脱出として

誰かが作った既知の価値観に自分を合わせようとして生きているんじゃよ。

 

その情報を得るアイテムとしてテレビや新聞、雑誌、今ではネット、SNSを使うんじゃよ。

 

 

そもそも人生なんて正解はないじゃろ。

 

はい。

 

社会に出てそのことは嫌というほどわかると思うんじゃが、

それでも心のどこかで正解があると思い込み、

他人が作った価値観を大切にして日々を生きているんじゃよ。

 

このことが慢性的に心に不安を生じさせ、

心が徐々に病んでいくことになり、

その結果、

身体的な病気や人生の問題を作る要因の一つになっているんじゃよ。

 

 

なぜ気づかないんですかね。

 

 

うん、気づくのは難しいぞ。

ずーっと説明している通り、人生はその人が作っているからの。

 

 

その人にとって自分の人生に起こったことは全て真実じゃからな。

その人にとっては決して嘘、偽りはないんじゃ。

 

そうじゃから、そのリアルさに心は奪われっぱなしの状態の人に対し、

心が自由な人が別の生き方ができることを教えても

中々伝わるものじゃないんじゃ。

 

所詮、「あんたには私の苦しみは分からないよ」と言われるのがオチじゃ。

 

だから他人を変えることはできないんじゃよ。

 

 

でも、そういう人たちは、

マスコミやネットなどの情報に振り回されますよね。

 

人の心を意図して変えられないのに

どうして振り回されるんですか?

 

 

Kさん、誰もマスコミに心を変えられている訳ではないぞ。

むしろ同じままじゃ。

 

彼らはいつも自分のに正解を求めておるだけじゃからな。

 

自分以外の誰かが正しい答えを持っていると思っているから

それを探してそれに従っているだけじゃよ。


 

言い換えれば、

自分の意志で他人の価値観に従おうとしているんじゃよ。

 

物事に対し自分で考えて自分の責任で生きようとは思ってないんじゃな。

 

ただ、そのことに多くの人は全く気付いてはおらんがな。

 

 

なぜ、自分の責任で考えたり生きようとしないのですかね?

 

 

その答えは一人一人に尋ねないと分らんが、

ただ言えるのは、

何かあってもすべて他人のせいにできるからな。

 

私は悪くない、悪いのは嘘を教えた相手だ!とな。

 

因みにこの場合の相手とは、個人とは限らないぞ。

マスコミや政府なども含む社会全体のことでもあるぞ。

 

それともう一つ、

日常的に深く考えなくて済むから、その方が楽チンなんじゃよ。

言われる通りに生きればいいだけじゃからな。

 

 

これは日本だけのことですか?

 

さぁ? 

ワシはアヤツ(管理人)の中の者じゃから、

アヤツの知識にないことは知らんから外国のことは分からんよ。

 

ただ、大衆のコントロール、これは昔から行われておる

十年、二十年ではなく、百年、いや千年、もっと昔からな。

 

自分で考えるな、先に生まれた人に聞け、

兄に聞け、親に聞け、先生に聞け、君主に聞け、

そして神様に聞け(従え)とな。

 

じゃから神の声が聞こえるとされる者(神官や教祖)に従いコントロールされてきたんじゃろ。

 

歴史的に見ても君主など支配者の後ろ盾として

必ず人間を超越した存在(神)を置き、

支配者の意思をその存在からの意思であるかのようにして人々を支配してきたじゃろ。

 

 

今もこれは変わっておらんのじゃよ。

 

 

でも、今は「神様に従え」は、みんな思わないでしょ?

外国は分かりませんが、

日本でも宗教熱心な人を除けばそれはないんじゃないですか?

 

確かにそうじゃな。

 

特に日本においては、

宗教と政治の分離が大切だといわれる所以じゃからな。

 

 

しかしじゃ、

自分よりも上と思える者(親、先生、その分野の専門家)には、

簡単に従ってしまうぞ。

 

なぜなら学校で教えられるのは教科書の内容は勿論じゃが、

それよりも集団生活の中で共益性、協調性、

利己より利他を優先させる思考の仕方を教えるからじゃよ。

 

 

 

その建前は、

集団(国家)の秩序の維持と利益を目的とするからじゃが、

 

その裏には、集団を支配する者、統治する者にとって

不利益なことが起こらんようにするためじゃ。

 

つまり

個人とは、集団(国家)の利益のための個人でいることじゃから、

それが壊されることを未然に防ぐために

集団の総意から外れる個人の考えを極力持たせないようにするんじゃよ。

 

個人の尊重は二の次じゃな。

 

 

そうじゃから先に書いたように

つい、肩書がある人の意見や多くの人が賛成する意見に

自分も合わせようとしてしまうんじゃよ。

 

 

う~ん、確かに。

そういった考え方に慣れているせいか、

他者の考え方に従った方が安心しますしね。

 

そうじゃろ。

 

 

ここで注意しておくが、

ワシは今の学校や先生を批判している訳ではないんじゃぞ。

 

彼らもそうじゃが、長年にわたり全ての大人が

そのように育てられてきたんじゃから仕方がないんじゃ。

 

そして、人は、古からそのようにして集団を作ってきて、

それが今の教育のあり方にも未だに残っておるんじゃよ、

というワシの個人的な見解を説明しているだけじゃからな。

 

くれぐれもその点を勘違いせんようにな。

 

はい。

 

ところでKさん、ちょっと長くなったので今回はここまでじゃ。

 

 

了解です。

 

 

 

つづく

 
 
 

【注意】この話は、Kさんとさる仙人という架空の人物の会話です。全てフィクションですので実在する人物や出来事等とは一切関係ありません。又、書かれている内容の真偽に関しても当方は一切責任を負いませんのでその点をご理解の上お読みください。

 

 

<お願い>
私のブログの一部には「治療中の会話の中で重要な部分だけでも後から思い出せる様にして欲しい」という患者様からのご要望が元で書き始めたものがあります。
従ってそれらは会話の一部分の要約であり、お悩みの内容や会話中の細かい質疑応答などは殆ど省略されています。
そのため、そのテーマについて全く私と会話をしたことが無い一般の人が読んだ場合、意味が通じず誤解を与えることもあると思います。
何卒、その点をご了承の上お読み頂けると幸いです