お勧めの本  『生命の暗号』 | 【きぼう堂鍼灸治療院ブログ】 まぁ、飄々といきましょう。 

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「病は気から」 病気は心の状態が身体に現れたもの。

健康を回復するには心の癒しが何よりも大切!

このように考える鍼灸師が、日常や治療の中で感じたことを拙い文章で書いています。

とは言っても、難しいことは考えず、まぁ、飄々といきましょう。(^O^)/

「病は気から」

こう言うことを患者さんに言うと、

「何、そんな非科学的な迷信を言ってるんですか?」と反応される方が多いです。


気とはエネルギーのこと。

そして、気(経絡)は感情とも大きく関わっています。

(私は感情もエネルギーだと思っています。)



心の状態と身体との関係は日々の臨床で実感しています。

身体が治るにはその人の心が前向きでないと難しく、

我々治療家は「ここで治るんだ」と患者さんが前向きな気持ちになれるよう、

日々治療技術や自身の内面を向上させるよう努めています。


そんな中、最近読んだ本『生命の暗号』があります。

日本の遺伝子研究の第一人者、筑波大学名誉教授:村上和雄氏の書かれた本です。

(村上教授は3年前の経絡治療学会学術大会で講演をしてくださいました。)


この中で

「物理レベルだけでなく、精神レベルでの刺激も遺伝子に影響を与える」

と仮説を立ててみえます。


簡単にいうと、

「人間の心の状態で遺伝子のはたらきを変えることが出来るかもしれない。」

という事です。


不安や恐怖といったストレス状況下では身体にマイナスの作用が起こり、

喜びや希望を感じている心の状態では素晴らしい作用が起こるというもの。


例えば、恐怖のあまり一晩で白髪になったりすることや、

ガンと宣告されても、「治る」と信じた人と、

諦めた人では、ガンそのものが変わってくること。


通常50kgしか持てない人が、「火事場のバカ力」で100kgの物を持ち上げてしまうことなどは、

今まで眠っていた遺伝子が目覚め、

細胞レベルで生化学的な変化がないと起こらないと言ってみえます。


生命科学の先端の研究者が、心と身体の密接な関係に注目し、

ポジティブな気持ちが人間の良い能力を発揮させ、

ネガティブな気持ちが能力を低下させることを

科学的に唱えているのが面白く、そして説得力があります。


この仮説が正しいとしたら、

同じ治療を受けるにしても、受け手の気持ちしだいで、その効果が変わってくる事、

また、スポーツや勉強をするにしても、気持ちしだいでその能力の発揮が異なってくることなど、

気持ちの状態と遺伝子との関係を、知っている、知っていないで、

その後人生が大きく変わってくるかもしれませんよ。(ちょっと大袈裟か?)



また、この本は、遺伝子についての基本を解りやすく説明してあり、

遺伝子を研究していく中で、生命には「偉大なる何者」の存在が関与している

としか思えない現象があり、クローンや遺伝子組替え技術が進んでも、

そこには、人間を超えた存在を感じざるをえないことも書かれています。


村上教授はこの存在を「サムシング・グレート」と呼んでみえます。

科学者としての立場があるから、「神様」とは呼べなかったんでしょうね。


他にも村上教授のプラス思考による自身の人生経験談が書かれていて面白い本です。

興味のある方は是非読んで下さい。

お勧めですよ。


私は、昔から言われている「病は気から」が迷信でなく、

科学的に証明され常識になる日が来る事が楽しみです。

そうなれば、自分自身の心の持ち様でいくらでも健康になれるという事を

多くの方が信じるようになりますからね。


ポジティブな気持ち、考えが、健康や幸せな生活を作り出すこと、

そして、人生をどう生きるかのヒントも見えてきますよ。





おしまいm(_ _ )m








サンマーク文庫:『生命の暗号』 村上和雄著