惜別球人2023② | かものはしの口遊〜くちずさみ〜

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島根から札幌に来て18年目。相方、娘に猫(雌)も加わり、居場所が徐々に奪われていく様子を口遊みます

第一次戦力外はこちら

 

 

オリックス

 

・竹安大知
伊東商高初のプロ野球選手にして、独立リーグ・熊本ゴールデンラークス最後のプロ野球選手。熊本では鮮ど市場で働きながらプロ入りを勝ち取った。西の人的補償としてオリックスへ移籍後、西と食事をしアドバイスを貰った直後にプロ初完封を飾った。

 

・吉田凌
神奈川県大会で大会記録となる1試合20奪三振を記録し、小笠原慎之介と共に全国制覇も成し遂げたが、プロでは小笠原が今年自身二度目の開幕投手を務める一方で、中継ぎで19試合登板に留まりチームが日本一を争う中で戦力外。

 

・小野泰己
折尾愛真高等学校出身初のプロ野球選手。名前は大器晩成のG1馬のタイキブリザードから。阪神入団後、7連敗の球団記録を持ち、二年目には与四球王となると、以降はリリーフとして登板するが制球難は克服出来ず戦力外。昨年オリックスに育成契約をし、支配下を勝ち取るも1年で再び戦力外。

 

 

ロッテ

 

・石川歩

魚津市初のプロ野球選手にして、昭和生まれで最後のドラフト1位選手。新人王や最優秀防御率などタイトルを獲得するも、今年は内定していた開幕投手を故障で棒に振るとまさかの戦力外で育成契約へ。渾名が「ゴエモン」である以上、サウナ雑誌「SAUNA BROS.」にコーナーを持つほどのサウナ好きというのも妙に納得。

 

・江村直也
ヤクルトにいた兄・将也と直接対決をした頃は話題にのぼるも、兄が戦力外になった頃から成績が低迷。19年は初本塁打となる満塁本塁打を放つとサイレント・トリートメントを受けた愛されキャラ。しかも同級生に岡副麻希、乃木坂46の松村沙友理。来年からはコーチ就任見込み。

 

・三木亮
13年の日米大学野球選抜では背番号1で日の丸を背負った、内外野こなせる名バイプレーヤー。チームを盛り上げる姿に井口監督からは「影のMVP]とも評された。地味に盗塁も9割の成功率を誇り、20年に背番号23になってからあらゆる内野を無失策で守り切った。

 

 

ソフトバンク

 

・森唯斗

徳島県海南町および海部高初のプロ野球選手にして、クラブチームから過去最高の2位での指名。4年連続30セーブや史上6人目の100ホールド100セーブを達成し、昨年は史上最遅となる461試合目でのプロ初先発、465試合目でのプロ初勝利を達成。争奪戦は必至か

 

 

・嘉弥真新也
八重山農林高および創部初年度に入団したビッグ開発ベースボールクラブ初のプロ野球選手。絶滅危惧球種の宜野座カーブの使い手で、サイドスローに転向すると嘉弥真ボールを決め球とし、セットアッパーとして君臨。プレミア12日本代表にも選ばれた。

 

・古川侑利
中学時代に人命救助で佐賀県警などから表彰を受けた、有田工から初のプロ野球選手。楽天、巨人と渡り歩き戦力外を受けるも、新庄BIGBOSSの最初の補強選手として日ハム。更にソフトバンクへ移籍した。トレード、トライアウト、現役ドラフトと全て異なる移籍を経験。

 

・髙橋純平
世代を代表する投手として3球団競合の末、公立高校では史上初となる最高条件での入団。4年目に中継ぎの一角に食い込み45試合登板を果たし各チームの主砲を抑えるも、文春砲は抑えきれなかったようだ。

 

・椎野新
胎内市および村上桜ケ丘高等学校から初のプロ野球選手。制球力は幼少期の雪合戦で培った越後のダルビッシュは、プロで12球連続ボールによる3四球を提供。雪合戦では細やかな制球力はそりゃ無理だろう。17年ドラフト生の支配下と育成の立場が大きく逆転している。

 

・九鬼隆平
池田高で全国制覇を果たした父に鍛えられた九鬼水軍の末裔は、プロ初打席初球で頭部死球を喫するも、初スタメンでの初打席では初安打が初本塁打。戦力外を受けたが第二次木津川口の戦いのようにリベンジを果たしたい。

 

・増田珠
神奈川県大会記録となる4試合連続本塁打を放ち一躍注目を浴びた。小中学校の先輩で、走れば30秒のご近所さんという福山雅治からラジオで「I am a Hero」の歌詞になぞりエールを送られた以上、まだここは通過点なはずだ。

 

・上林誠知
走攻守三拍子そろった稲葉二世。18年には65年ぶりとなるNPB史上4位のシーズン14三塁打を記録するなど外野の一角に食い入る活躍を見せるも、故障に泣いた。パリーグの平成最後の本塁打は上林の決勝本塁打。

 

・佐藤直樹
外野手としては球団として41年ぶり、JR西日本からは初のドラフト1位。1年目にはウェスタンで盗塁王を獲得するも打撃が向上せず。同姓同名に東京五輪2020で表彰式の作曲をした作曲家。野球の佐藤直樹も活躍を見せたい。

 

 

楽天

 

・和田恋
高知県土佐町初のプロ野球選手にして高校通算55号のスラッガーは巨人に2位でプロ入りし全員が巨人ファンという家族を喜ばせるも、二軍の帝王の域を脱せず楽天へトレード。今季は二度目のイースタン打点王を獲得も戦力外に。守備難に悩まされるも強肩から一時は緊急時の捕手としても鍛えられた。

 

・正隨優弥

母方の祖父である元カープ戦士の三原卓三氏に幼少期から指導を受け、同じ広島に入団。祖父と同じく一年目に代打で安打を放つと、祖父の果たせなかった本塁打を放った。「一軍で活躍するまで死ねん」という祖父の言葉だが、現役ドラフトで移籍した楽天では一軍出場なし。長生きはして欲しいが、このままでは終われない。

 

 

西武

 

・赤上優人
角館高から70年ぶり2人目、東北公益文科大から初のプロ野球選手。大学で投手転向すると3年で最多勝とMVPを獲得。育成1位で入団するも育成5位の水上が一足先に支配下を勝ち取り中継ぎの一角で活躍。一軍登板なしのまま戦力外は悔しい。

 

・中熊大智
徳山大から直接プロ入りした初めての選手にして、周南公立大に校名変更したため、前校名でプロ入りした最後の選手。打てる捕手として育成から支配下を勝ち取ったが、通算1打席。登場曲は「ぼくはくま」というシャレた選曲が一度もかからないのは惜しすぎる。

 

・川野涼多
九州学院高では村上宗隆の二年後輩で背番号は村上に+1の56に。その村上が自身の背番号55を超える56号本塁打を記録し、WBCでも活躍。川野も村上との自主トレに参加して成長した姿を見せたい。気付いた事をカワノートに書き綴る勤勉家。辻・松井と稀代の遊撃手の監督の下でプレイするも守備率8割台では厳しいか。

 

・タイシンガー・ブランドン・大河

旧石川市(現うるま市)唯一のプロ野球選手。父がアメリカ人。沖縄の高校から「一番離れた学校に行こう」と北海道オホーツクの大学に進学するも寒さには四年間慣れなかったようだが首位打者を3期獲得し主将としても活躍。西武に入団すると3年目には球団では山川以来となる初安打が本塁打。その年3本塁打を放ち活躍を期するも翌年まさかの戦力外。

 

・仲三河優太

U-15でエースを務め、将来のエース候補として大阪桐蔭に入団するも故障もあり投手から外野手に転向しプロ入りを掴んだ。フルスイングを貫き教育リーグなどで主軸を務めるも打率が上がらず一軍登板のないまま戦力外。二軍で今季はOPS.941。イースタンでの初本塁打は引退を控えた斎藤佑樹から。

 

 

 

日本ハムファイターズ

 

 

・立野和明

愛知県豊山町からイチロー以来、投手では初のプロ野球選手。イチローと同じ中学出身で、母親はイチローの2年先輩。昨年の開幕5戦目であげたプロ初勝利が、BIGBOSS新庄監督の初勝利。新庄野球への批判を初勝利でシャットアウトした。入団時、町長から大リーグを目指して頑張って欲しいと激励された以上、こんなところでは終われない。

 

・松岡洸希

桶川市および桶川西高出身初のプロ野球選手。BCリーグ埼玉武蔵に入団し、プロとも試合で好投するとリーグ戦未勝利ながらリーグ過去最高の3位で指名された「武蔵の林昌勇」。第1回現役ドラフトで全体の1位で指名され西武から日ハムへ移籍をするも1年目で、ここでもリーグ未勝利のまま戦力外。

 

・宮内春輝

多古高出身初のプロ野球選手にして、明星大からも支配下として初めて指名を受けた「東北の林昌勇」。ルーキーイヤーで初勝利をあげるも、今年から始まったエスコンでの秋季キャンプの初日の守備練習で靱帯断裂の重傷を負い、26歳のオールドルーキーがまさかの1年目での育成契約へ。

 

・山田遥楓
先天性難聴で右耳が聞こえないが、ハンデを感じさせない”レオの熱男”。初安打となる本塁打を打った際に尊敬する松田の「熱男!」を拝借。本家からもお墨付きを貰うも二本目は「獅子男!」にアレンジすると宣言も、その二本目がないまま戦力外。遊撃手が手薄な日ハムで活躍を期待されるも、元気はあるがバットが伴わず第二の杉谷ポジションに落ち着いた。

 

・梅林優貴
高陽東高等学校および首位打者とMVP獲得で初の一部昇格へ導いた広島文化学園大学から初のプロ野球選手。ドラ1で入団した河野竜生の試合の空き時間にサブグラウンドで行われていた試合での梅ちゃんバズーカがスカウトの目に留まった。盗塁阻止率は3割を超えるも打率は2割を超えず。広島のばぁちゃんに活躍を見せたい。

 

 

 

巨人

 

・鍬原拓也
北陸高等学校初のプロ野球選手にして、中学シニアリーグでは岡本和真とチームメイト。東都のドクターKと称されドラフト1位で入団もプロ入り後サイドスローに転向。二度の育成契約など波乱万丈のプロ生活を送った。

 

・小沼健太
独立リーグ武蔵から新設された茨城アストロプラネッツへ移籍し、オフに阪神で打撃投手のアルバイトをするなど独立リーグで4年費やし、ついに同チーム初のプロ野球選手となった。小林宏之氏直伝のフォークを武器に支配下を勝ち取り昨年初勝利。今年はトレードで巨人に移籍するも移籍後半年で戦力外に。

 

 

ヤクルト

 

・吉田大喜
大冠高時代には激戦区大阪でベスト4に入り「公立の星」と呼ばれた同校初のプロ野球選手。元中日の辻孟彦氏が日体大に初めてスカウトした選手。父が経営する「すみれスポーツ」のオーダーメイドグラブを、活躍して宣伝になればとNPBで唯一使用する親孝行ぶり。

 

・嘉手苅浩太
日本航空石川高では3年間公式戦無敗の星稜を破り甲子園に導き、同校初のプロ野球投手となった。兄の将太も元U-15にも選ばれたスラッガー。190cm110キロの巨漢を生かして育成で再起を期する。嘉手苅姓は沖縄を除くとレア苗字。

 

・奥村展征
湖南市初のプロ野球選手。巨人入団の翌年に相川の人的補償として史上最速かつ最年少の移籍でヤクルトへ移ると、出場数でその相川を越える活躍を見せた。祖父も父も高校野球部監督。父はプリンスホテルで宮本慎也とプレイ。後にヤクルトのコーチとして指導も受けた。祖父は野田内閣の文科省副大臣。

 

・松本友
独立リーグ福井から育成で入団、二年で支配下を勝ち取ると明治学院大出身で初安打を記録した。中学時代のプロ野球をひたむきに目指す姿を当時の数学教諭が教育誌の題材で取り上げ、それが道徳教育の本として書籍化された。奥様との出会いはハマスタでのアルバイト。通算打率も三割を超えており横浜の獲得はないだろうか。

 

 

中日

 

・岡田俊哉
和歌山県美浜町初のプロ野球選手。菊池雄星の外れ1位で入団するとセットアッパー中心にチームを支えた。複数投手制を敷く智辯和歌山では珍しい絶対的エースとして君臨した高嶋監督の秘蔵っ子。今季はサイドスローに転向して再起を期するも故障でシーズンを棒に振り戦力外。来期は育成契約から背番号21を取り戻す。

 

・近藤廉
豊南高校から2人目、札幌学院大から初のプロ野球選手。ちなみに豊南高初のプロ野球選手、日根紘三はSHAZNAのボーカルIZAMの父。はとこに広島の高橋昂也。今季は1イニング史上2位となる62球を投げ10失点の晒し投げがあり、対戦相手のDeNAバウアーから「近藤投手、落ち込まないで、続けるんだ」とヒロインで言葉を贈られた以上、こんなところで終われない。

 

・溝脇隼人
同じ熊本出身の荒木雅博を目標とし、荒木もまた「溝脇と二遊間を組んでから引退したい」と言わしめたが京田の壁が越えられず、京田が移籍した昨季に自己最多の出場機会を得るも、今季は出番なく戦力外に。「#溝脇隼人はなぜ神なのか」のハッシュタグが再び広がる事を期待したい。

 

・星野真生

愛知県吉良町(現西尾市)唯一のプロ野球選手。中日に帰ってきた「星野」。豊橋中央高校から3人目のプロ入りだが、星野を育てた監督が実は星野仙一氏の遠縁。二軍でも打率が上がらず、故障もありプロ入り2年で戦力外。育成契約からの復帰を目指す。

 

・福元悠真

奈良県明日香村から史上2人目のプロ野球選手。山崎康晃から初安打を放つと、ブライト健太の代役としてフレッシュオールスターに出場も果たしたが、通算1安打でわずか2年で戦力外。育成契約の見込みだが、今年結婚したばかりである以上、支配下復帰を勝ち取りたい。