家に帰ってからの、わしの仕事。
「娘の勉強を見る事」である。
主に、「チャレンジ」の採点をしておるのだが、自分で言うのもあれだが、採点が厳しい。
というか、先生たちが甘いんだと思う。
やはり他の子どもとなると、甘さが出てしまうのでしょうか。
しかし、自分の子ならば手加減無用。
お蔭で、最初は採点を嫌がっていた娘。
しかし最近は諦めたのか慣れたのか、わしの採点を甘んじて受けておるようです。
かつては小学校の先生になりたかったかものはし。
日本史しか武器がないので高校の地歴の資格しか取れなかったが、教育実習に行ったり教育の勉強をしたのは今でも生きております。
教える時には手を抜きません。
学校の先生が見逃すくらいのところも注意します。
その繰り返しが、いつか娘になると信じております。
理解できてないと思ったところは、何度でも教えます。
娘が泣きだそうが、分かるまで教えます。
そのうち分かってくると、面白くなるようで、さらに問題を要求されます。
ちゃんと応えてくれると教え甲斐もあるのぉ。
…先生には向かないのかもしれんが。
そんな娘が今、やっている国語の教材が「スーホの白い馬」
わしが子供の頃もやったのぉ。
最後の馬頭琴のあたりは覚えておったが、細かいところは忘れてました。
教えるにあたって読み返して、こういう話だったのか…と思い出しておりました。
「スイミー」とか「ごんぎつね」とか、子供の頃の教材って覚えてるものじゃのぉ。
そして思いいれがある分、娘にも厳しく教えております。
「そこのスーホの気持ちはこうじゃない、こう!」
と、修造ばりの熱血指導をしております。
将来、娘がこの物語を再び思い出した時、脳裏に過るのは学校での授業だろうか、それともわしの熱血指導だろうか。