武士の一分 | かものはしの口遊〜くちずさみ〜

かものはしの口遊〜くちずさみ〜

島根から札幌に来て18年目。相方、娘に猫(雌)も加わり、居場所が徐々に奪われていく様子を口遊みます

武士の一分」を見てきましたさ。in札幌シネマフロンティア。 何しろ今日は、職場にお偉い様がやってくるというので頂いたお休み。えぇ、根に持ちますとも。 雪で車も出せんし、何をするかのぉと思って何となく札幌駅まで移動して、何となくJRタワーを上がったらシネマフロンティアを発見。 何かやってないかのぉ…と思ってみたところ、「武士の一分」、上映開始が10時20分、到着したのが22分。 おおおっ、ジャストタイミングではないですか。 まだ予告編の時間帯だろうと受付にいくとさすがは平日、巷では満員御礼という話も聞くが余裕で大丈夫でした。 …いや、余裕でもないか。自由席とはいえほとんど席が埋まっておったんで、変なおばちゃん集団の隣に座らざるを得なかったのだから。 さて武士の一分 …やぁ、キムタクの演技もなかなかじゃのぉ。方言バリバリには最初は違和感があったが、ちゃんと見れたからのぉ。しかしあの方言、どうも怪物クンのオオカミ男を連想させてしまうんですが… 方言バリバリといえば壬生義士伝の中井貴一はすごかったのぉ…と、何か話題がどんどん逸れていきそうなので本筋に戻す。 何となく話には聞いてはおったが、時代劇でありながらどこかコミカルな演技も散りばめたこの作品。木村ならでわの演技じゃのぉ。 そんな中で光る笹野高史。ど~っかで見たことある人だなぁ…と思って調べてみたら、「北の国から」とか「新撰組!」とか出てるじゃないか。ええっ、出てたかのぉ… しかしいい味出してるのぉ。この作品の助演男優賞は彼で間違いねぇな。わし的には彼主役でもいいくらい。 木村と壇がシリアスに話している最中でも、脇に控える笹野さんを見ながら「何を考えてるんだろう」とか余計な心配をしておりました。いやぁ、気になって気になって、あの存在が… 作品はよかった。なかなかに良かった。 あえて言えば、席が悪かった。 何しろ横のおばちゃん軍団。ありゃキムタクファンなんじゃないだろうか。木村のちょっと惚けた演技なんかがあると、静まり返る映画館の中で「ガハハ」と笑ってやがるではないか。 映画館で「ガハハ」である。ちょっとやそっとの恥や外聞のある人間には到底出来ない所業である。 しかも、そんな大爆笑するところか??こういうちょっとクスッと笑えるような演出ってシリアスな時代劇にあって一息つく意味でちょっとニヤリとした笑いを誘うくらいのものじゃねぇの?大爆笑じゃねぇか。こんなババァにバカ殿なんて見せたらどうなるんだ?抱腹絶倒で死んでしまうんじゃないのか? 世のため平和のためにもいっそその方がいいのぉ。 というわけで、かなりシリアスなシーンでも木村のボソッと言う一言が面白かったりするんだが、そのたびに隣の席が盛り上がるせいで、全然シリアスなシーンをシリアスに感じられないではないか。 だいたい、果し合いのシーンのどこに笑いのツボがあったのか教えてほしい。どこで笑った?斬る所か?嬲るシーンか?お前はどこのお姉様だ?? 映画が終わって外に出てみると、まだ上映30分前だというのにすでに行列が出来上がっておった。 おおっ、駆け込みでやってきて正解だったんじゃないかのぉ。 しかし、かっこいいのぉ。武士の一分って言葉。 何かどっかで使いたいのぉ。「社会人の一分」とかって。 まだ余韻覚めやらぬうちに、家に戻ってからさっそくやってみました。「武士の一分」ゴッコ。 ルールは簡単。家に入ってから目を瞑って普通に生活をしてみせればいいだけである。な~に、加世も徳平もいないがどうにかなる。 まず最初に犠牲になったのはコーヒーメイカーでした。 まだ引越しホヤホヤの我が家を手探りで動いてみたところ、ふと振り回した手の先にあったコーヒーメイカー。 ガッタ~~ン!!!と、必要以上に音を立てて倒れやがるではないか。 うおぅ、ビビッた~~。というか、大丈夫なのか??壊れやすそうな場所はいくらでもあるが大丈夫なのか?? とりあえず心配したプラスティックガラスの部分は大丈夫だったが、エスプレッソメーカーの部分はあまり自信はないのぉ… さらにその後も継続。適当に何かを蹴飛ばしながら歩いておったが、スネを椅子で強打したくらいで後は案外どうにかなるものである。さすがわし、日常生活で心眼を体得しておったとは。 もう少しレベルが上がったら、京都で買った芹沢鴨の刀のレプリカを振り回してみようと思います。次は何が壊れるであろう…