太陽とミゾレの中で | かものはしの口遊〜くちずさみ〜

かものはしの口遊〜くちずさみ〜

島根から札幌に来て18年目。相方、娘に猫(雌)も加わり、居場所が徐々に奪われていく様子を口遊みます

めまぐるしく天気の変わった今日の札幌。
最高気温7℃と季節外れの予想気温を裏切らない小春日和となった午前中。
雲の隙間から時折太陽が覗くたびに、春よのぉ…と思いながら散歩がてら仕事をしておりました。





そして、そんな小春日和を楽しめたのはここまでだった。





昼になった途端に、急に風が強くなってきたではないか



そして雨。



そしてミゾレ。



そして雪。



そしてまた雨。



空で何が起きてるの?ってくらい、強風に乗って横殴りの雨やら雪やらミゾレやら何でもかんでも吹き付けます。
しかも風が強くてフードなんかかぶっておっても吹っ飛ばされます。
天気に乗じて散歩に出てしまったであろうお爺さんが、よろめきながらも巧みな杖さばきでマンションに生還を果たしておりました。
こんな天気だったら、お花畑に直行したお爺さんもいそうじゃのぉ







その後、夜になっても天気は回復することなく、せいぜい暴風雨だった天気が暴風雪になったくらいで、とてもじゃないが外を歩ける状況ではありません。





そして、そんな状況になると無性に出歩きたくなるかものはし。
雷とか嵐とかなったら、外に出たくなりませんか?なりますよね?
横殴りの雪を見ながら、これは生きて帰れるかのぉ…とか思いながらも冒険心に火がついて、職場から家まで歩いて帰りました。



 



地下鉄駅を素通りして札駅を通過して…



 



 



すでに植物園あたりで後悔し始めたかものはし
だって前に歩けないんだもん。
真正面から雪が吹き付けて、フードをしっかり抑えてないとアッという間に雪だるまになりそうな勢いです。
この風は尋常じゃありません。
たぶん、札幌のどこかにマントを羽織った旅人がおったのでしょう。
そしてその旅人のマントを奪うべく、北風と太陽が熾烈な戦いを繰り広げておったに違いありません
しかし、この北風の攻撃がやまないあたり、旅人もなかなか頑張っておる模様。
全ての札幌市民のためにも、そろそろ降参してほしいものである



  



というか、太陽はもうちょっと頑張ってくれんかのぉ。
ほとんど晴れ間なんて無かったではないか。
あの程度の晴れ間でマントを脱ぐほど、現代人は甘くありません。
今の世の中、マントを脱がしたければ金くらい積まねばなりません



 



しかし、午後からずっと吹き付ける北風の総攻撃に対して、午前中の一時期しか晴れ間を見せない太陽。
攻撃する意思がさっぱり見えません。
これは「太陽」じゃなくて「大洋」だったのでしょう。
なるほど、そりゃ諦めも良いはずである。
せいぜい、春の珍事くらいしか起こせんからのぉ、大洋は。