歯医者のすすめ | かものはしの口遊〜くちずさみ〜

かものはしの口遊〜くちずさみ〜

島根から札幌に来て18年目。相方、娘に猫(雌)も加わり、居場所が徐々に奪われていく様子を口遊みます

今日は楽しい楽しい歯医者の日。 何しろ、ここの歯医者は上手だよ~と、とある友人にオススメしてしまったからのぉ。 なまじ下手なことが書けないではないか。

そんなこんなで、今日はいよいよ大物退治に取りかかります。 10年間歯医者に行って無かったのである。そりゃボロボロよのぉ。 こりゃもうダメだろう…という歯に取りかかるべく、足取り重く向かったデンタルクリニック。

まずはカワイイ女性の歯科助手さんが見てくれます。

「あ、これはダメですねぇ」

カワイイ笑顔で血も涙もない死刑宣告。 ツンデレではない。デレツンである。 というか、デレはしてないのぉ。ただのツンじゃ。うおお、タチが悪い。

しかし、そこへやってきたのび太くん似の歯医者さん。 わしの歯をまじまじと見ながら…

「抜くのは最終手段として…」

と言いながら治療を始めたではないか。 というか、削っております。これでもかというくらい削っております。 予め、麻酔をしておったのでいいものを、あとはやりたい放題である。 わしも痛みを感じないはずなのだが、削る音がすると条件反射的に口が勝手に閉まろうとします。 とりあえず、一縷の望みがあるのなら抜かれない方向でお願いしたいものである。 既に笑顔の悪魔の宣言によって一度は抜く覚悟をしたかものはし。 ここで期待させといて、やっぱり抜歯…など、余計にタチの悪い仕打ちである。 「自分の歯をなるべく生かす治療」を謳っているこの歯医者さん。 ここは、わしの歯を生かしてくれんかのぉ。のび太くん。 のび太くんなら、ドラえもんに何か便利な道具をお願いしてきてもらえんかのぉ。、

しかし、いつまで削るんじゃ?ってくらい削っております。 というか、麻酔をかけてるんで何が起こってるのかさっぱり分からん。 何かを一生懸命引っ張ったり、何やら煙たいことになったり、わしの口の中でいったい何が起こっておるんですか? 想像すればするほど怖いではないか。 引っ張る…煙… ヒモ…火… なるほど、SMか?わしの歯でSMでもしておるのか?ロープとロウソクで、人の口の中で何をやっておるんじゃ

そんな訳の分からん修羅場を潜りつつ、ようやく先生の手が止まる。

「どうにか、抜かずに治療出来そうです」

おおっ、本当ですか?さすが先生、信じておりました。 抜かずにすむならSMくらい、気が済むまでやっていただいて結構ですぜ。

その後、わしの死の宣告をした歯科助手さんが後始末を色々してくれました。 何故か型取りを2度もした。 前回は1回だったが、それが前回は壊れたからのぉ。 予備を取っておるんですか?料金は2倍ですよね? わしの歯型って、そんなに取りにくいものなんですか? まぁ、抜かれるよりは良いと思って諦めねばならんのぉ。