続きます
年齢的にそろそろ、アニメの声優になれないかもしれない。と思う様になる時期がありました。
そんな時、PにクラウドファンディングでドラマCDを作ろうと企画を持ちかけました。
企画内容がよかったのかOKをもらい、企画書を作り、
早速、知り合いをフル活用して、絵師、シナリオ、憧れの声優さんにオファーを出しました。
いい返事が6割返ってきて企画は実現することになりました。
どうしても会いたかった、子供の頃から憧れの声優さんに会うこともできましたし、その作品に私も出演しました。
音響監督がめちゃくちゃ厳しくて泣きそうになりながらも、収録に挑みました。
こんなに怖いのか、と始めて知りました。
録るのに3時間くらいかかったけど、なんとか撮り終えました。自分の耳では上手く読めているつもりでも、棒読みと言われましたが、
今その作品を聞くと確かに棒読みなのと、
腹筋?というか声が安定していないんですよね。
そりゃ怒られるわ。となりました。
憧れの声優さんの収録もほぼ全部拝見させて頂きました。
すごく録るのが早かったのと、迫力が全然違って感動したのを覚えています。
ただ、その企画はPのヘマでかなり悲しい展開になってしまったんです。
Pは自称デザインの仕事をしている、といっていましたが、実際には、仕事をほぼしていませんでした。
また過去に未成年に手を出したりしていて、
裁判所などからの通知がたくさんきていたんです。
見ない様にしていたんですけど。
クラウドファンディングのお礼用に使うはずだったお金を全部使われてしまい
お礼が作れなくなってしまいました。
また、お礼用にとった別の音声作品も、
日の目を見る事なく、お蔵入りになりました。
とても素晴らしい出来でしたので、ショックが強すぎました。
また、それを詰めると
仕方ないだろ、お金足りないんだから
で終わってしまいました。
十分以上に集まっていたはずなのに全部使い込まれてしまったんですよね。
声優さんたちへのギャラはなんとか払えたものの
お礼は作れず、音声編集、宣伝動画編集はコスト削減のため、全て私が担当しました。
最初やらないくらいに言っていたので(Pが若干鬱気味になっていた)
なんとか形にせねば。と頑張った記憶があります。
ただ、本当はお礼を作りたかったし、
お金を払って頂いた方には今でも申し訳ない気持ちでいっぱいです。
私がもっと早く夜の仕事をしてればよかったのかな、とも思うくらいです。(その頃はまだ今の仕事はしていませんでした)
クレームがたくさん来ていましたが、全部無視して風化させていました。
私は何をすることもできず、やるせない気持ちでたくさんになりました。
その後暫くして、今度はシリーズ化しているゲームの声優オーディションがあり、
受かると有名養成所で無料レッスンが受けられるというオーディション案件があり、受けました。
受かり、レッスンに通いました。有名声優さんたちからレッスンを受けられ、アニメの画面に声を当てるレッスンなど初めてやれてすごく楽しかったです。が、レッスンは、成績制度ありで、一期、二期とあり、二期まで残れたら出演できるというものでした。
しかし、またもや、ダンスのレッスンがあり、
からきしダメでした。
そのレッスンにはすごい子も居ました。
レッスン内容は、振りをその場で自分で考えて曲に合わせて発表するという授業で
持ち時間は30分くらいだったんですが、
授業終了10分前に遅刻してきた子が、一回曲を聴いただけで、完璧にダンスを踊りこなしたんです。
私はこれが才能か。とまたまた才能の違いを見せつけられるのでした。
そして、ダンスの成績が悪かったため一期で、オーディション脱落、ゲームには出演が叶いませんでしたが、
後から話を聞いたら脚本家が蒸発したらしく
ゲーム自体あまりうまく行かなかったそうで、
実際話題にもならず、声優の世界って厳しいんだなとまた、現実を知ることになったのでした。
続く