声優になりたい!
と思ったのは、多分14歳くらいの頃。
デジモンアドベンチャーに感動して、
初めて声優さんの名前を覚えて、
大好きなキャラクターができて。
キャラクターソングを買って。
けれど、なり方がわからず、調べてみても
養成所には、うちの家庭環境ではとても通える状態ではありませんでした。
(当時生活保護を受けていましたが、うちは双子。しかし、国は厳しく、保護費は、7万程度しか支給されませんでした。)
当時の家庭環境については、YouTubeの街路チャンネルを見て頂ければと思います。
そこで私は、高校生からバイトを始め、
機材を買い、ネット声優を始めました。
当時、ボイスコと言われる文化があり、
ネット仲間で、ボイスドラマを作り配信するというものでした。
また、歌も歌いたくて、当時はニコニコなどが流行る前でしたので、
プレイヤーズ王国という媒体があり、(今でいうnanaみたいなやつ)
そちらに歌を配信していました。
また、ボイストレーニングも極力近所で安い物を探して受けにいきました。
声優のレッスンは、声優さん個人がやっているワークショップがあり
その教室ならギリギリ通える値段だったので習いに行きました。
が、
全く才能がなく、上手くならず、ネット声優のオーディションも落ちまくり、
M3出展用の作品なんてまず出られませんでした。
(受かった記憶にあるもので2役だったかな
歌に関してはたまたま、中学の同級生のお兄ちゃんが声をかけてくれて
コミケて販売しようということになり
初めてレコーディングをしました。(いつもは家でとって自分でmixしていたので他人にやってもらうのは初めてでした)
ただ、資金はなく、カラオケルームで安価に録ったのを覚えています笑笑
いざ、コミケに出展。
CDは一枚も売れませんでした。(のちのForever…がこの時出したCDになります。サブスク配信中です←もちろん、アレンジ、レコーディングし直してますw)
二曲目を作ろう!となったときに、
彼がなんだか私を変な目で見ていることに気づき、
怖くなり、同人CD活動は一度そこで終わりました。
声優ワークショップは、発表会があり、
声優というよりは、インプロ中心のレッスンをしながらの稽古だったので
発表会もそんな感じで、狭いレッスン会場を借りて、パントマイムの演劇をやりました。
そこで、恋愛ものの、ヒロインの役が回ってきてとても楽しかったのを覚えています。
けれど、やはり、お金が厳しくなってきてしまい、
レッスンに通えなくなり、教室をやめることになりました。
次にまた別の声優さんから、今度はTwitterでレッスンに見学にきませんか?
特待生なら、無料です。とご連絡頂き、
レッスンへ行きました。
しかし、会ってみると、デブと言われ、痩せろ。と言われました。
また、アニメの現場に見学にきていいよ、と言われたので、約束の日待ち合わせ場所で待っていましたが、連絡つかず、3時間カラオケで時間を潰していると、そこから1時間離れた場所でやってるから今から来れば?と言われましたが、
その時の私には根性がなくお断りしてしまいました。(今考えると行ってたらよかったと思います。)
その声優さんとはそれきり関係が途絶えました。
そこから、高校を卒業する頃、オーディションサイトをみていると、11万ドラマCD買い取りで、
レッスン無料!みんながドラマCDに出られるというオーディションを見つけました。
11万は無理だったのですが、ダメもとで、
分割で支払いできないか問い合わせると
可能とのことで、オーディションを受けに行くことになりました。
3日後に合格通知。(今考えるとただのマルチ商法)
レッスン回数も多く、朗読劇の講演会など
舞台に立たせてもらえたり、ライブに出させてもらえる機会もあったので、(ライブのゲストは何故かいつもみんなが知ってるクラスの有名声優ばかりでしたし、主催はアニメ制作会社でした)
完全にその団体を信じてしまいました。
しかも、そこのプロデューサーの一人に気に入られてる感があり、手応えを感じでいたので、
これで、本当にアニメ声優になれるかも!?と思ってしまったのです…
が、
ある日口座が凍結されたから、CDが作れなくなった、と代表から連絡があり、
代表が蒸発してしまいました。
路頭に迷っていると、俺、有名声優さんのニコニコ番組のPやってるんだけど、
見学にくる?と、私を気に入ってくれていたプロデューサーに声をかけられ、
見学に行くことになりました。
番組では歌やトーク、素晴らしい有名ベーシストの生演奏など聞けて涙がでる程感動したのを今でも覚えています。
私は見学ついでに、気づくと毎回そこで雑用を手伝わせて頂くことになりました。
受付や片付けなどを手伝いましたが、失敗もたくさんしました。
まず、コスプレで受付してみたら?という周りの発言を間に受け、コスプレで受付をしたら
メインの声優さんを食う行為だと、怒られました。
そして、声優さんのベーシストのお母様が見学にくる際、駅から案内係を任されましたが、
道に迷ってしまい、怒られてしまいました。
またその番組は、毎回豪華声優さんがゲストにきていたのですが、
打ち上げに参加させて頂いていました。
その時に、何か喋らなきゃ、爪痕残さなきゃと、
気持ちが焦り、失言を多くし、大御所声優さんに失礼なことを言ってしまいました。
そして、打ち上げにはもうくるな、と言われました。
しかし、行きたがってしまったことがあり、また、それで怒られました。今思えば凄く幼く子供だったかと思いますし、
とても貴重な経験をさせて頂いていることにもっと感謝するべきでした。
けれど、声優になれると勘違いしていた私はそんなことに気づかず、とても愚かだったのです。
この頃のことはまだ続きがあり、
これから、連日暫く私の今までの声優を目指してきた軌跡を綴っていこうと思いますので、
よかったらお付き合いください。
また明日。