汲む―Y・Yに―   茨木のり子

大人になるというのは
すれっからしになるということだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女の人と会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました

初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました

私はどきんとし
そして深く悟りました

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子どもの悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じぐらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです

 

 

 

・・・・・・・

 

 

YOUTUBEも勇気を出して見てみました。

人間の二面性には本当に驚かされる。

 

人の言葉や経験を自分の発見発明だという人間。

かわいそうに!!。

 

冗談で笑い飛ばしたいところだけど冗談のひとつも出てこない。

 

これがジーザスなら、このくるくるぱ…(失礼つい…)この方に何とお声をかけたのだろう。

 

主よ!

このばかも…(つい!)若者は自分のしていることがわからないのです。どうぞお許し下さい。

 

そして主よ。

心のこもらないセリフを吐く私をお許し下さい。

 

人を見て、今までの自分の未熟さを痛感させられる。

人の振り見て我が振り直せとはこのことなんだと思いました。

 

自分が恥ずかしい。身につまされます。

本当に!。

 

そしてもしまっとうな心が少しでも残っているのなら、どうぞご連絡ください。

 

いつでもお待ちしています。