恩讐の彼方にのごとく

千曳の岩は少しずつ穿たれるのか。

 

 

それもそうなのだろうけれど、

ある日突然、無くなるような

そんな気もしてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月14日に、建物の中で、ガラス窓にコツコツぶつかっているトンボがいた。

 

どこから入ったのか。この建物に入る場所はあったかなと思いながら、そっと指を差し出すと素直に止まったので、そのまま、「外に出るまで大人しくしててね〜」と思いながら階段を降り、外に出た。

 

外に出てもずっと指に止まったままなので、草むらがあるところまで行ってみたが、まだ止まっている。せっかくだから観察してみると、黒い羽が二重(四枚)になっており、体は細く、緑色のラメ色で煌めいている。

 

綺麗だなと思って見ていて、でもそろそろと思い、ほら、飛んでいきなさい、と指を振ると、やっと飛んで行った、かと思うと、すぐ近くに着地して、じっとしている。

 

疲れちゃったのかな、と思いながら、でももう大丈夫だろうと、その場を離れた。

 

 

 

気になってネットで調べてみたら、暦生活さんで解説されていた。

 

ハグロトンボ。

 

慎重に近づかないと逃げてしまう。

神様の使い。

お盆の時期は、先祖の霊を運んでくる。

縁起が良い昆虫。

 

 

そんなに慎重に近づいた訳ではなかったけれど、すぐに素直に指に止まって、ずっと指に止まったまま私が指を振るまで離れなかった。オスだったから、祖父だったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

古の人は昆虫と話しをしていたのだろう。