ウサギの不正咬合、厄介な病気です。
歯の噛み合わせが悪くなると、歯が過剰に伸びてしまいます。
そんな時は歯を切ります。
しかし一度噛み合わせが悪くなると、完治はしません。
定期的な歯切りは、ウサギさんにも飼い主さんにも大きな負担となります。
不正咬合の治療では、
最終手段として、「抜歯手術」をお勧めすることがあります。
頻繁に歯を切っても、すぐに伸びてしまう子。
歯があることで、ご飯が食べにくくなって子。
このような子は抜歯も一つの選択肢です。
歯を抜くのは可哀想!と決めつけないでください。
歯を切るストレスから、ウサギさんも飼い主さんも解放されます
実際の抜歯手術をご紹介しましょう。
麻酔をかけて、抜歯をしていきます。
歯根膜剥離チップという器具があると、抜歯はスムーズです
下の歯↓
抜いた歯です
とっても長いのがわかります!
ウサギにとって歯はとっても大切。
簡単に抜けては困るので、根っこが長いのです。
歯を抜いたら、ウサギさんはご飯を食べられるの!?
ご安心ください。大丈夫です。
ウサギの切歯(前歯)は、その名の通り、「草を短く切る歯」です。
咀嚼のメインは臼歯(奥歯)です。
飼い主さんが、切歯の役割を担います。
つまり、牧草を短く切り、ペレットを小粒にすれば大丈夫です。
むしろ抜歯後の方が、食べやすくなることが多いです
最後に、ウサギの飼い主さんが歯の病気を早期発見できるポイントです↓
①食欲が落ちてないか?特に硬いチモシーなど。
②お口をモゴモゴしていないか?口の周りが涎で濡れていないか?
③季節に一回は、動物病院で歯のチェック!