特に詳しく書いてなかった気がしたので、改めて。

検査を重ねた結果、SPN(正式な日本名がまだない)の可能性が高く、手術することにしたのですが、
腫瘍によっては先に組織を取って、手術するかどうか判断する場合があると思います。
今回はその作業を行わなかったのは、腫瘍が石灰化していたから。
石灰化は骨に近いぐらい硬いので、組織が取れない可能性が高く、無駄な作業になってしまう。SPNの可能性が高いので、最初から手術を選択すべきとの診断。

SPNは低悪性腫瘍。
良性と悪性(いわゆるガン)の間。
全国的に症例が少ない病気ではある。
早急にとは言わないけど、1年以内に手術をした方が良いとの診断でした。
腫瘍がすぐに大きくなるわけではないが、大きくならないとは言いきれない。
もちろん一生この大きさのままという可能性もあるそうです。
ただ大きくなって他の臓器に癒着した場合は取り除けなくて厄介なことになってしまう。
それに病変する可能性もある。
手術をおすすめしますが、どうしますか?と聞かれました。
取った方がいいのなら、取ろうーと気軽な感じで決めました。
それに手術は大なり小なりで身体には負担があるので、若いうちの方が良いだろうし。


ああ、なんで私なの。


なんて思った日もあります。



30代で手術するなんて。
親より先に病気になるなんて。


なんて泣いた日もあります。


でも膵臓は自覚症状が出てからだと遅い場合が多く、そんな中でこの病気が発覚したことはラッキーなんだなと思うようにしていました。

今回はロボット支援下手術、いわゆるダヴィンチ手術を受けることになりましたが、
腹腔鏡手術より傷痕が1つ増えます。
そして手術時間も長くなります。
ただその分、腫瘍の取り除くのが楽に行える。
動かしているのは先生たちなのですが、めっちゃ近くで見ながらやっている感覚になるそうで、手術が格段にやりやすいそうです。
今年の春から保険が適用になり、増えてきていますが、その前からこの病院では行っていたそうでダヴィンチ手術でやりましょうと言われました。
もうこの辺はわからんので、おまかせすることにしました(笑)

手術は8割の確率で、膵臓の腫瘍と共に脾臓も取る事になっていたのですが、
実際に腫瘍触ってみたら、血管とは癒着しておらず、ぽろっと血管が浮いたみたいで
腫瘍だけ取り除くことが出来ました。
やはりこのことを考えると、このタイミングで手術して良かったなと思います。
まあ、脾臓は内臓の中でも大きな役割を果たしていないので気にしなくていいよと先生も言ってくれていたので、気にしてませんでしたが。
…何だかんだで先生の話を鵜呑みにしているので、
読んでる方の参考にならないかもしれません、私の体験談。

私は食物アレルギーがありますが、
そのアレルギーの先生からも言われました。
〇〇が食べれなくて可哀想だと周りは言うけれど、全然可哀想じゃないよ。
いくら周りが美味しいと言ったって、食べたら苦しいんだから、キツイんだから。
それを口にしなければ楽しく生きられる。
食べなくても死なないよ。
実際に今でもそれを食べれなくても辛くなったことは1度も無いです。
だから、ワクチン打てば生きれるでしょ。
ならいいじゃん。と脾臓摘出するかもと言われても実は悲観はしてませんでした。

でも手術後の激痛だったし、無症状なのに今のタイミングで手術する必要あったのか?と何度も思うことはありました。
けど、先生が今のタイミングで見つかるのはラッキーだよ。
膵臓は分かりにくいからねー
と最初に言ってくれたのを思い出すようにしています。

そうか、私はラッキーなんだと。

SPNなんて言われても、未だに何だかよく分からない得体の知れない病気です(笑)
まあ、ほとんど病気がどうしてそうなったか分からないのかもしれませんが。

苦しくなる前に
死ぬ前に病気を見つけられたんだから
ラッキーです。

ブログを更新するようになって、何人かの方にメッセージを頂きました。
その方達もラッキーだと私は思っています。
今治せるんですから。
だから頑張って欲しいと心から思います。