個展が終っての感想 | はんこや夫婦のつれづれ日記

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黄綬褒章受章・現代の名工・なにわの名工・厚生労働大臣検定一級印章彫刻技能士・愛知県印章協同組合技術講習会特別講師・全国印章技術大競技会審査員の「きあんおじさん」が、はんこのうんちく・職人としての生き方・はんこ業界のあり方を綴っております

約束はただのあじさいだったのに

【作者】なかはられいこ

 

 

 

個展が終って、感じたことや考えたことを備忘録として書き残したいと思います。

今回で3回目になる個展ですが、初回の3年前から急激に印章への社会的認識に変化があると感じました。

「もうハンコはダメですからね。」と3年前にお聞きした時は、約半数の来場者が、「そんなことはありません。ハンコは無くなりません。」とか「いまでも使っていますよ。」というお声が返ってきました。

ところが、今回は約9割のお返事が「そうですね・・・。」でした。

「なくなりませんよ!」と強く言っていただいた方がおられましたが、日本画家で作品に押す落款印のことを言われていて、無くなっては困りますよという意思があってのようでした。

あと3年したら、印章、とりわけ実用印章への社会的認識はどうなっているのだろうか?

個展会場の近くに印章店がありました。

そこのご主人が会場を訪れてくれました。

お話をさせていただくと、お店のお客様の90%が外国人観光客だとのこと・・・。

「日本人は、できたハンコを印影も見ずに持ち帰るが、外国人はそれを押して「ワオー!」と感激される。

やりがいを感じますとのことでした。

経営論的には、インバウンドに特化した商品作りをしても、外国に商品の本質は伝わらないと言われています。

また、京都のような観光都市ならよいのですが、それを全国的にあてはめることはできないことです。

ハンコは、観光土産としてその場でお渡しするにはよいのですが、外国に送るのは難しい商品だということが、この間の経験でわかりました。

職人の技や印章の本質を伝えるには、インバウンド需要は難しいところがあるような気がしておりますが、研究課題として頭の隅においておきます。

まだまだ、いろんなことに気づかされました。

追ってお話させて頂きます。

 

追伸:京都の「水無月」食べそこなった・・・。

写真は昨年のもの。