蕎麦屋「守破離」さん、店から近くなのですが、人気が出過ぎて足が遠ざかっています。

個展は、禅語「守破離」を作品として展示させて頂きました。

 

規矩(きく)作法

「守りつくして 破るとも

離るるとても 本(もと)を忘るな」

とは、安土桃山時代の茶人である千利休の言葉であります。

 

破ったり、離れたりと目先を変えて偽物を新しいとするのが時流でありますが、

はんこの世界(市場)を見ていても、そもそも本(もと)を知らない商品であふれているような気がします。

誰も言わないのですが、「押印廃止」により印章需要は極端に減少しています。

印章店の廃業も目につき始めています。

メーカーの倒産により、本物の黒水牛などの素材を手に入れることも困難になってきています。

他の自然素材もまともな物が少なくなっています。

市場では、安い物しか売れなくなってきて、入用なので仕方がないので購入という状況です。

そこに、本(もと)を知らない、目先を変える、デザインの誤謬である「破離」グループたちが

ハイエナのように残りかすに群がります。

売れればよいとする経営哲学の終焉を見ているような気がします。

 

本(もと)を知る人はどこへ行ったのかな。

社会が大きく変わったのに、それに対応できない今まで通りのやり方(変わる以前の行事やパホーマンス)では

本(もと)は守れないと思います。

本(もと)を守るとは・・・。