・・・【わたしの仕事】・・・

お客様から、予約のでんわお電話、K子メールメールが入る。

その日は、お客様ご到着前にお香を焚いてお待ちしております。お香

想いを持ち印章作成を依頼されるお客様がご到着。

どういう印章をお求めになっているのかを、その想いも含めてお聞きする。

疑問点に印章の歴史や本義を織り交ぜながら、お応えする。

長くお話をされる方で3時間くらいお店におられる方もおられます。叫び

平均1時間。

 

お客様からお預かりしたお名前をデザインしていく。

丸や四角の輪郭に対して、如何に美しくレイアウトできるかを主眼に、お客様とのお話を思い出しながら、印章のための書体である篆書を駆使しながら、思い悩む。

すぐに美しくデザイン出来る時もあります。

そういうときでも、デザインを寝かせます。

机の上に常に置き、考え続けます。

一晩寝て、朝見ると捨ててしまうこともあります。叫び

 

さあ、デザインが完成しました。あせる

お客様にご連絡を入れて、デザインのご提案を見て頂きます。

出来るだけ持ち帰って決めて頂きます。

あまり迷わないけれども、ご家族での会話が成立するくらいの3点のデザイン案をご提案します。

例えば、ご子息様のご実印なら、デザインを見せて日ごろ語り合わない親父との会話が、デザインを通して語られます。

息子が生まれた日に、名前をどのようにして決めたのか・・・夫婦の会話も深まります。

 

お客様から、デザイン決定の知らせを受けると、デザインを字入れします。

そして体調万全な日に、おもむろに印刀を握り一気に彫刻します。

仕上がると、一日置きます。

次の日に、何度も印影をとりながら補刀をします。

少しずつ、細部にこだわり、削り続けます。

最後に浄刻を施して、完成です。

お客様にご連絡を入れて、お渡し致します。

ここまでが、私の仕事です。

 

その次は、そこにお客様が想いを積んでいっていただき、印章を一生涯の宝器として大切に使用していただきます。

お客様がお亡くなりになれば、お客様のご供養が済んでから5年後に、相続人の手により印章の印面を抜生して頂き、その印章の一生は幕を閉じます。

 

お粗末さまでした。おじぎ