鎌倉を驚かしたる余寒あり
【作者】高浜虚子
今季最強の寒波到来とのこと。明日は、選挙とオリンピックでテレビはジャックされているし、外は寒い。楽しみにしていた『豊臣兄弟』と『京都人の密かな愉しみ』もやらへん。当然と云えばそれまでだけれど、おもろない日やな、明日は。
オリンピックのテレビジャックはもう少し続くようである。しゃあないな。
宮本輝を久しぶりに愉しんでいる。『よき時を思う』・・・なかなか面白い。
書評ではなく、気に入った文章があったので、抜き出してみる。《見ていると幸福な気持ちになる。それはやがて「もの」ではなく幸福そのものになる。》そう思われるような「もの」を作りたいと、このごろ凄く思う。しかし、これは製作者だけの努力ではどうにもならない。もう一つ抜き書きしてみよう。《装飾品以外は、使わなければ死んでしまう》製作者や使用者の何かが一つにならないと、幸福そのものにはなり得ないのだろうと思う。しかし、製作者はそうあって欲しいという純粋な思いで作らねばならない。そのためには、良い素材を用いて自らの技量を高めるように、そこに向かわなければ、使用者の思いをくみ出せない。技量は、技術だけではない。勿論パホーマンスでないことは確かであるが、坦々とした自らを出せる何か、《その跡が淡ければ淡いほど、浮かび上がる陰影の濃淡は深いのだ》そういう深みを得たいこの頃だが、印面に向かう度に自分のいたらなさを痛感します。
明日は、寒くテレビも面白いものがないので、『よき時を思う』を愉しみながら読了しよう。
