U9の紅白戦から、またまたひとり昔話 | 子育て万事再三ジレンマ

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南半球の国で男女一児ずつ子育て中。

Facebookには書けない本気の親バカ話を本気で書くためブログを開始。

息子がコーチをしているU9チームが試合をするというので観に行った。


息子のチームはBチーム、対戦相手は同じクラブのAチーム。

フィールドは5人ずつで、コーチ(息子ともう一人)がゴールマウスを守る。


もっと団子になるのかと思ったら結構パスを回してサイドを使って、7-8歳でも全体が見えている子は見えているんだなあと感心した。


何度もドリブルし過ぎては行き場を失って、毎回ボールを取られてしまう子もいたけど、それはそれで良いのかなと思った。


そして、息子がサッカーを始めた頃のことをまた懐かしく思い出した。


息子がサッカーを始めたのは2015年のシーズン(U10)。


でもその前、2014年の終わりに、地元のコミュニティクラブが主催する1週間の無料クリニックに参加した。そこでスペイン人のコーチに出会った。当時この辺りのコミュニティクラブには珍しく、UEFAプロライセンスを持っているコーチだった。


そしてそれまでやっていたAFL(オーストラリアンフットボール)をキッパリやめて、地元サッカーチームに入った。


2014年の写真を見てみると、4月にはAFLチームのユニフォームを着ていたのに、6月にはメッシのユニフォームを着ていて、その辺りから気持ちがサッカーに向いて行っていたんだなと思う。


初めてのシーズン、U10の時の動画が残っていて、それを見ると、ピッチの真ん中くらいでボールを受けてドリブルで上がり、ボックスに入る手前くらいでFWにパスを送るようなプレーが多くて、もう息子は誰も何も教えてない時から、そういうプレーヤーだったんだなと再確認した。


2017年のシーズン(U12)から、トライアルを受けてNPLクラブに入ったけど、チームメイトのお父さんなんかによく「典型的なBox to Boxプレーヤー」と言われていた。母からすると、なんで最後自分でシュートを打たない?と言いたくなることがよくあったけどね。


U13の時のプレーで思い出すのは、チームが劣勢だった時、左ウィングだった息子がドリブルで左サイドラインを上がってきて、最後に角度のないクロスをボックス内に入れFWがゴールするというシーン。そして、ゴールの瞬間チームメイトが駆け寄ったのがゴールした子ではなくアシストした息子だったこと。


その頃は寝ても覚めてもボールと共に動いていて、例えば歯を磨くときもご飯をよそってテーブルまで運ぶ時も、食べる時でさえ、足元にボールがあってずっと触っていた。歩く時には必ずボールと一緒。ボールはいろんなサイズがあった。外出する時は車の中にボールを一緒に乗せないといけなかったし、日本への飛行機でもボールをバックパックに入れていた。空港でも待ち時間にリフティングをしたいからだったけど、セキュリティの関係でボールは空気を抜いて潰さないといけなかった。


このボール依存症は多分ADHDの表れなんだけど、当時はまだ診断を受けてなかったし、U13の時のコーチは息子のようにボールに触り続けることを奨励していたので、我が家でも特に何も考えず容認していた。


懐かしいなあ。



あれから10年弱なのに、U9の紅白戦を観ていて、少年サッカーの観戦の仕方が変わったなと思った。


観ている保護者が誰も口出ししない。


何か言うのはコーチで、基本は褒める。ミスした場合は「アンラッキー」。


10年前は周りの保護者の、各々の自分勝手なコーチングがうるさかったよね。もちろん母も含めて。あんなうるさい中でよく試合してたよ。


息子は自分の息子が出来たらサッカーをさせると(スパルタで)いうので、その時には母はどんなプレーもニコニコ見守るお婆ちゃんになろうと思う。