息子は一応、自クラブから来シーズンのオファーは貰っていて、今のまま何もしなければ来シーズンもU21で、トップチームに上がることを目指して過ごすことになる。
今シーズンのチームメイトで他に誰が同じようなオファーをもらっているのかは知らない。
ある日のチームトレーニングで、臨時で指揮をとったコーチが、みんなにはっきり言ったそうだ。
「U21を、2年も3年もやってはいけない。
そんなに長い間やっていてトップに昇格していないということは、このクラブではこの先トップチームに入る希望は無いと思え。
なぜなら、トップチームの監督やコーチはもう十分君らのプレーを見ていて、その上で呼ばれていないという事なのだから。」
話を聞いていたチームメイトの中には当然2年も3年も同じ場所にいるプレーヤーがいる。
その子らを前に、はっきり断言。
でも息子曰く、本人たちも21歳になる年にまだU21にいるということがどういうことかは分かっている。
2005年生まれも、すぐそうなる。
まあ来シーズンはいいとする。
だけどそこで何も掴めなければ、良くてU21を3年ということになってしまう。(悪ければただ放出)
だから今から動こうという流れが少し起こっていて、あるプレーヤーは、海外チャレンジが決まって来月早々渡航する。
別の一人はカレッジ(アメリカ)に挑戦する道を模索。
この辺りから、エージェントとか、道を繋げてくれる人や紹介してくれる人が必要になってくる。
これまで出会って来た人とどんな関係を築いてきたかも、急に重要になってくる。
大抵はこれまでお世話になったコーチなど、懇意にさせてもらっている人がいれば、お願いしてみたり、親が知り合いに連絡を取ったり。そんな感じで。
周りが動き出した事もあって、息子も具体的に考え始めていて、学校の勉強も大詰めなんだけど、もうチームトレーニングは無いので時間が少し出来た分、バイトをして出来るだけ貯金をするらしい。
今シーズンのチームメイトたち、来シーズンはみんなどこでプレーをしているんだろう。
もう、同じクラブ内で毎年何人も一緒に昇格していくという事はなくて、一人一人、自分の決めた道を進んでいくだけなんだね。
なぜか急に寂しくなりました。