フランスの旅 ① | パティシエkiaのお菓子とデザートで遊ぶ記録

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思いのままに☆お菓子を作れる☆仲間を増やし、甘い人生をクリエイト☆していく事がミッション☆



ロール先生オススメのマドレーヌが主力のお店。
奥様は日本人。


フランスに初めてきた私は
何故、もっと早い段階で来なかったのだろう?
と、まずは後悔しました。
あまりにも可愛い街並みを目にして。
もっと早い段階できていたら、パティシエとしての仕事にもっと誇りや情熱を、傾けたかもしれない。と。ここに来てまず思いました。


でも、私は結局、職人は、自分には向いていないと今は知っています。一日中、厨房にこもり、淡々と几帳面にお菓子を、つくる生活。
立ちっぱなし。力仕事。。
私にはもっと得意なことや、楽しめることが、あったように思う。人と人を繋げたり、お菓子に関して伝えたり、広げたり。
私の場合、今来たことに意味があった。
本当の、フランスを知らないで、学んで来たお菓子の世界。でも、
フランス人のシェフの下で働いたりもしたし
フランス帰りの日本人シェフの手がける製菓材料輸入店で働いたりもしたし
フレンチ一つ星のレストランで働いたりも、して
気づけば、私にとってな、とても身近な国。
フランスで修行したり、働いていた仕事仲間やお世話になった人も、本当に数えきれないくらい会ってきた。
…なのに、不思議なくらい
行きたいと思わなかった。何故なんだろ?
とくに理由もないのだけど






すてきなお菓子たち。
値段は日本とあまりかわりません。

ミュロシェフにも少しだけ
お目にかかれました。
チョコレートのboxとても可愛いです!
カラーを塗ったあとに、文字を引っ掻いて描いてありました。枠は、チョコレートを絞り、金色に塗ってあります。



何処で何を食べても美味しい!
それがフランスの真実。
今ならわかる…
なぜフランスのお菓子が美味しいのか
なぜ日本は美味しくないお菓子やパンがあるのか



フレッシュなベリーも豊富なフランス


そして…
バターは1/3のお値段
種類やメーカーも日本の5倍はあるでしょう。
この写真は、パリのスーパーマーケットで。
全てバターです。もっとありました。


豊富な農業資源
なかでも乳製品は群を抜いていますね。
スイス、フランスのノルマンディーにて
沢山の放牧された牛たちを見ました。
気持ち良さそうに草を食べていました。



様々なシェフが
素材を注視しますけれど

お菓子を、構成する半分ほどを占めることもある
バターや、生クリームのクオリティが
高いことは、本当に美味しさを左右します。



日本のパティスリー、パン店は、
本物のバターや生クリームは、フランスの3倍の値段です。製菓で使用している主力メーカーも、5社〜ではないでしょうか。そこで、手間暇かけて、お菓子を作り売るわけですが、フランスと同じくらいの価格で売られています。
自ずと利益がどちらが高いか?
わかりますよね。。
コンビニの普及もあり、マーガリンや、植物性クリームなどの代替油脂を使用するお菓子は巷に溢れていますね。

フランスのお菓子やパンが何を食べても美味しいのは、フランスの農業に対する考えかたからきて、素材の美味しさ、これに尽きると思います。


日本でフランス菓子を作るということ
外国で、お寿司を作るようなものであると
今のわたしは思います。


日本人は本当に忠実にフランス菓子を再現します。
外国で、外国人の再現したお寿司は一般的にどんなものでしょう?




私がこれについて
こんなふうに考えるのは、製菓理論の授業で
日本の乳製品について勉強し直したことが大きいです。
日本でやるべき事、日本らしさ
日本だからできるやり方、、
そんなことを深く深く考えるきっかけになりそうです。