どんな弓矢の名手でも

的を外す事はあります。

ですが、誰もが百発百中で的の

中心を射る方法があると言われて

います。

先ず何処からでも良いので壁に

向かって矢を放ちます。

刺さった場所の周りに円状の

的を描くと、真ん中に矢は

立っています。

 

ビジネスの世界で、

「適材適所」を考える際に

使われる例えです。

矢は人で、的は仕事です。

仕事内容に人を当てこもうと

するより、その人の強みや意欲に

仕事を合わせた方が上手く行きます。

「矢の周りに的を描け」と

言うそうです。

 

一人一人をよく知る事が

カギとなります。

第1歩が話をよく聞く事です。

実際の矢が語る事はありませんが

人間は、どうすれば相手が

安心して、思いを口に出来るか

が大事になってきます。

 

釈尊は千差万別の衆生に応じ

自在に法を説きました。

「親しみある言葉を語り

喜びを持って接し、しかめっ面

をしないで、顔色晴れ晴れとし

自分の方から先に話し掛ける人」

と”人となり”の記述があります。

 

誰もが自分の事を知って欲しいと

そのような釈尊に話しました。

友の幸せと成長を願う切実な

振る舞い、はどんな雄弁よりも

人々の心を射る力があります。

 

皆が本当に欲しいのは

物ではなく、心の充足です。

信頼のおける人間関係です。

職場での誠実な振る舞いが

なくてはならない人に

光って行きます。

 

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