
東日本大震災のとき、「保安院」という平常時なら高級官僚にちがいない学力・知識・経験豊富な方々が原発事故に関して「可能性はゼロではない」という表現をよく使いました。
確かに
これから東京直下型地震が発生する可能性は、ゼロではありません。
北朝鮮が、核ミサイルを首都圏に打ちこんでくる可能性はゼロではありません。
プーチンが北海道に侵攻する可能性はゼロではありません。
しかしながら
これから先100年は首都直下型大地震が発生しない可能性も、ゼロではありません。
何万行ものプログラムのなかでたった1文字のエラーで日本の基幹システムが崩壊する可能性はロジックとして有りです。たった1文字を24時間追いかけまわしてメシのタネにしている人たちもいることでしょう。でも、我が国は1文字のエラーで不具合が発生するというプログラムで動いているようなきわめて複雑な電子システムではありません。1億人超の人の動きはアナログです。
有事に際して、「さらなる被害発生の可能性はあるのか」と記者に追いつめられて、原発当事者や専門家が、「まったく大丈夫です」と答えることはできません。
一般市民としては、アナログの視点で「可能性はゼロではない」を言い換えれば、「まず大丈夫であろう」という表現になると読み替えたいものです。