202111-684:第2言語を使ったコミュニケーションスキル | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。


あるIT企業のSEの話です。
A氏の英会話はそこそこ通じる程度ですが、英語版の最新情報技術情報の読解力は社内トップクラスです。シリコンバレーで発表された論文は即日理解して、3日後にはクライアントの提案書に最新技術として盛り込んでいます。

K氏はTOEIC800点台と履歴書に書いて、取締役のなかで一番英語が得意という取締役事業部長に採用されました。大卒の新人です。新人研修が終わって職場に配属され海外のプロジェクトにアサインされました。ところが、商いの現場は素人なので、相手が何を言っているか理解できても、ビジネスマナーに沿った対応ができませんでした。これは、英語が得意という取締役も同様でした。六本木で役員接待費を使って金髪のおねーちゃんと話す英会話はお上手です。帰国子女でもなく、海外赴任の経験もないので、働きながら英語圏の慣習や歴史風土を学び、かつ、母国の文化と歴史に誇りを持って外国人と渡り合うというスキルは高嶺の花だと思います。

おそらく、ワイドショーに登場する日米の弁護士資格を持つコメント屋さんたちは、A氏のタイプでしょう。そして銀行員、パラリーガルと職が定まらない30歳の若者はK氏のタイプかと推察します。