202106-308:使わなくても劣化します | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

初版本とか未使用のままの発売当時のモノがオークションで取得価格よりも高値で落札されることが多々あります。カネと時間と保管スペースに余裕のあるコレクターは、同じモノを3個買って、1個は使い、2個目は永久保存用、3個目はそのバックアップ用にするとかいいます。

 

美術工芸品と違い、生活用ツールとしてのモノは未使用でも時間の経過によって劣化は避けられません。モノには賞味期限とか消費期限とか旬があり、特定の期間をすぎると使用しにくくなります。それに付加価値をつけて売買するのがコレクター業界ということになります。

 

早朝ポタリングで通過する一軒家の道路沿いの車庫には、プリンススカイラインとか空冷パブリカがあります。時々位置が変わりますので動いているようです。

近くでみると所々にサビや劣化がみられますが素人目にはいい状態に見えます。

コレクターなら屋内の車庫に保管して、紫外線を遮断し空調もして劣化を遅らせ、新品同様のみかけを維持するはずです。でもヒトの移動手段として使うモノとしては、恐らく安心・安全ではないと思います。定期的に走らせていなければ、エンジンとかミッションのオイル、ガソリンタンクに残っているガソリンなど劣化してドロドロになっているかもしれません。使うことが目的ではなく、手元に残しておくことが目的になっています。

そういう意味で、近所の車庫にあるプリンスやパブリカは、保有する喜びと使う楽しみの一石二鳥を実現していて、羨ましい限りです。