昔放送された、「平将門」をテーマにした大河ドラマでの最終回のシーンをいまでも時々思い出します。
連戦連勝の将門軍が名門の藤原一族との決戦で勝利を目前にした最終回のシーンです。馬にまたがった将門が、敵の大将に襲いかかります。歴史が変わるその一瞬、突然のつむじ風にあおられて将門の馬が怯みました。次のシーンでは、雑兵の放った矢のひとつが将門の眉間を貫きました。一巻の終わりです。
ドラマだからといって史実を変えるわけにはいきません。将門は結局負けることになっているのですが、どのような場面でどのように負けるかが脚本家の腕の見せ所です。娯楽番組ですから、淡々と負ける理由を積み重ねてエンディングとなると、視聴率をかせげません。IFを感じさせる上手なエンディングでした。
「残念、無念。もう少しで勝てたのに。」
タイムマシーンで過去に戻り過去を変えようとしても変わらないというのに似ています。
