東京から500KMほど離れた都市でよく見かけた現象です。現地のエスカレーターは左側が追い越し車線です。通勤時間帯の混雑した駅で、電車を降りると、その土地の人たちは人の前へ前へと出たがる行動をとります。少しでも前に隙間ができると割り込んできます。急いでいるのかと思い、進路を一歩ゆずるのですが、混雑がなくなり前に人がいなくなると、歩くスピードが途端に遅くなります。割り込んで先にでた人たちは、後にいる人たちに追い抜かれますが、気にならないようです。この人たちは先を急いでいるのではなく、競り合っているときは負けたくないようです。
目立ちたい、人に遅れをとりたくない、負けたくないという気持ちは、長続きしません。継続することが大切なのですが、困難です。マラソンでスタート直後トップに踊り出て、スタジアムを真っ先に飛び出していくランナーみたいなものです。2時間後にトップ集団にいることはありません。そんな目立ちたがり屋で結果を出せないランナーがどこの会社にもいることでしょう。人生いろいろ会社もいろいろ、これもまた人生。