ハゲタカ | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

今回のドラマも面白いです。

外資ファンドという欧米商人の伝統的ビジネススタイルを批判するのではなく、放漫経営の会社をハゲタカの餌にした金融業者の罪に触れているようです。

邦銀のバンカーのセリフにその辺のシナリオが見えました。

「あほな連中が会社をまわしている限り、銀行は儲かる」

自分なりの経験では、そういったあほな経営者がまわす会社で、従業員がそれに気がつくと2つの動きが出てきます。潰しの効く従業員は泥船から降り、次の船に乗り換えます。乗る船が見つからない残念な従業員は「ゆでガエル」の轍を踏み、ぬるま湯だと思って浸かっているうちに茹で上がります。ただし、茹で上がるには少し時間がありますので、会社を食いものにします。モチベーションは希薄です、そもそもそういう感覚に無縁の人たちが、逃げ遅れます。経営者は、在庫従業員では事業再建はかなわないことを知っています。経営者も従業員も再建はできないと諦め、債権者であるバンカーは利息を天引きできる間は、会社を潰しません。そうやって腐肉の臭いのする債務超過の会社がハゲタカの餌になります。

でも、ハゲタカは腐肉という条件だけでは喰いつきません。腐る一歩手前の牛肉のような極上の味が期待できなければ、パスします。

 

この辺のことが、今回のドラマでも演じられると自分なりの経験値が第三者の確認を受けたような気分を楽しむことができるのであります。