駄目元 | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

ダメモトを口癖にしていた先輩がいました。

この人は東大工学部を卒業し、日本の大企業で永年勤続し、勤務先が先行き不透明になったので、定年を待たずに、スピンアウトしました。

大企業の管理職として堅実に暮らし資産も蓄え、年金支給前に無収入になっても問題ないという余裕がありました。そこで仲間とIT業界で起業しました。

この人は常々、ダメモトといって、周囲が無理、無駄、手間という案件でも手を付けました。

時間と費用が無駄になっても構わないという当座の資金があったからです。

高度経済成長時代の生き残りです。

もう20年以上も前から通用しなくなった手口です。

時間と費用を無駄にすれば、それだけ優位性が失われます、競争力がなくなります。

ダメモトなんて言っていられるのは、これがだめでもあれがある、まだ次があるという恵まれた環境で通用する方法論です。今は次がないので、失敗はできないのです。といっても失敗は避けられません。失敗すると次がないので、ランクが下がり、戦闘能力も著しく減少し、商いの場から消えていきます。