昔お世話になった職場の何人かの上司のうちの一人の風のうわさが届きました。
ある年、ご家族からもう年賀状は不要になりましたという寒中見舞いが届きました。
それっきりのご縁でしたが、今年の賀詞交換で背景がわかりました。
役員に昇進してたくさんの意思決定をしたなかで、この人にとっては最後の意思決定となった件です。もちろん会社のため、同族企業のカリスマオーナーに喜んでもらうための意思決定であったはずです。
後講釈では「調子に乗っちゃって」という従業員の評価になりました。
内容はともかく、この意思決定が会社にとって、近隣の企業にとって計り知れない不利益をもたらしたため、オーナーからきついお叱りがありました。
暴れん坊将軍なら家臣に向かって「腹を切れ」というところでしょう。
叱られた本人にとっては、回復不能な精神的なダメージとなり、体調を崩し亡くなりました。
今なら、パワハラとか不当何とかとかいって損害賠償訴訟に発展するかもしれません。
この1件は、家臣がやったことを主君が理解しなかったということではなく、家臣の忖度して決定したことが不利益をもたらしたという結果が主君の逆鱗にふれたわけです。結果をだせということでだした結果がよくなかったのです。「結果だ結果だ結果だ」と10回繰り返しているうちに、生きのびる道を見失ってしまいました。命がけで社業に励んだ結果です。
年賀状にまつわる悲話のひとつであります。
