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団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

取引先のホテルの支配人から聞いた小話。
一般企業の事務職の53才の男性が副業として、サービス部門に応募してきたそうです。

サービス業は人手不足ですから、門前払いすることはありません。
今年の年末調整は、マイナンバーがつかわれ、納税者の収入はしっかり紐づけがされ、複数の勤務先からの収入の申告漏れがないような配慮がされるそうです。そうなると、副業が現在の勤務先に知られることになりますが、応募者はかまわないと答えたそうです。
採用する側は、別に副業であろうがなかろうが、時給に見合う仕事をしてもらえればかまわないので、副業がネックにはなりません。

想像するに、50代で副業に応募するということは、例えばローンの支払い、遊興費の補てん、治療費、養育費などの不足を補うためということになります。

年金が支給される前の数年間は、私企業で経営幹部として生き残っている従業員は別にして、昨今の経費削減や成果主義のなかで、収入がマイナス転換する厳しい期間です。

年金支給まで健康にしのぐことができれば、ずいぶん楽になります。最低限の安定収入を確保しながら、これまで培ってきた人脈・金脈を暗黙知で活用して換金できる環境が整います。

先ほどの副業で応募してきた勤め人の男性が、これから先の数年間したたかに次に備えることができることを、何も力にはなれませんが、期待しております。

吉野輝一郎