連休明けに休み | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

勤め人だった頃、連休明けの月曜日に休みを取りたいと何度も思いました。

仕事である程度自分の裁量が反映できるようになると休んでもたいして影響がないと自己判断して休暇を2~3回とりました。ただし、有給消化は体調不良を理由にすることがお約束でした。10年間に2~3回ですから、意気地がない話ですが。

いまでもしっかり覚えているケースがあります。
連休明けが快晴だったのと、仕掛中の案件に緊急性がなかったということで当日有給をとることにしました。ここで魔がさしたのは、いつものお約束の体調不良といわずに天気がいいので海釣りに行くと連絡したことでした。

有給消化の翌日出勤すると、直属の上司から厳重注意を受けました。職場長は「くびだ」と怒ったそうです。

ここで思い知らされたのは、本社社員は常にCEOからの指示待ち、臨戦態勢でいることが第一優先だったことです。従業員はCEOの指示を実行する要員という立場をわきまえよということでした。

今思えば、きわめて当然のことでした。事業展開の最高意思決定者の意思決定を実行する職場で、天気がいいから有給休暇とかいう緊張感のない従業員はいらないのです。

実際の話、要員は十二分に配置しているので一人欠員になって影響がでるようなことにならないようリスク管理が徹底されていましたので、当日休みたいときは体調不良を理由にすることがお約束だったのです。

10連休明けの月曜日、休みを取った勤め人がいると思いますが、そういう人はきっと釣りバカの浜ちゃんのようにうまく休んだことと思います。

吉野輝一郎