勤め人の休日の話。 | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

社内の派閥抗争や権力闘争などに無縁の20代の頃は、仕事はやればやるほど面白さが感じられました。年功序列の時代でしたから、エイジグループとして時系列にポストが与えられそれなりの収入がついてまわりました。このお約束が近未来には反故になるということはありえないシナリオでした。休日には仕事を離れて気分転換ができました。

続く30代40代は、日本経済がバブルを迎え、そして暗黒の20年が始まるという刺激的な時代でした。勤め人としてピークを打つタイミングでもありました。
休日は週明けの仕事に向けての準備や移動日となり、「24時間働けますか」というCMのとおり、24時間働くことが生き残りの王道でした。仲間より多く働けば、その分翌日が楽になるという、仕事と労働時間と賃金が正比例していた良き時代はバブル崩壊まで続きました。

50代になると、私企業は成果主義を導入し、すべて自己責任となりました。
仕事をしても、休んでも、良くても悪くても結果はすべて自分の明日につながります。

サラリーマンを卒業し、起業して事業主になっても、同じです。
年代によって過ごし方が変わってくる休日が、事業主になるとキャッシュフローに追い込まれて年中無休と思っていました。ところが、そうでもなさそうです。

打つ手が何もなくなったら、疲れたら、休みです。操業10年超となりましたが、こういう気持ちで毎年GWをやり過ごしてきました。無事に休み明けを迎えることができるというのはラッキーなのであります。

吉野輝一郎