相撲レスラー | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

日本人横綱不在以来、相撲中継をあまり見なくなりました。
今週、ダイジェスト版をちらっと見ましたが、少し力士の様子が変わっています。

勝負の前に気合を入れる際に、目に見える形でパフォーマンスをし、それに観客が歓声を上げるというシーンがあります。同様に勝ったときにガッツポーズに近いしぐさや表情を顔に出します。

古来、相撲レスラーは感情を表にだすことなく、粛々と戦い、横綱は勝ち続けました。最近では貴乃花の蹲踞(そんきょ)が、威儀を正して対峙する模範的な姿勢のひとつであった気がします。

商人の世界でも、負けたら儲けが無くなるどうしても勝ちたい一番、負けたら次はないかもしれない勝負、そういう大事な一番では、威儀を正して、粛々と、美しく、勝負に出ていかないといけません。

それができるまでには、多額の授業料とかなりの時間が求められます。
どうせ、振り返っても味方はだれもいないのですから、せめて、淡々と踏み出していきたいものです。

吉野輝一郎