団塊の世代にとって、父親たちの天下りシステムは永年勤続の公務員にとって当然のお約束でした。当時の社会は天下りを制度として認めていました。
代議士先生や高級官僚が利権で稼ぐのは特権であり、特権を味わいたい若者は懸命に勉強していい大学に入り、努力をしてその地位を目指しました。そして公務員なら30年以上まじめに勤め、じっと待っているうちに順番がまわってきました。
ところが、国民の税金を浪費するとんでもない公務員という図式がメディアで毎日のように報道され、古き良き時代が終わってしまいました。団塊の世代には順番がまわってこなかったようです。
今では、一部の高級官僚を除き、ノンキャリアの課長クラスまで天下り先が用意されているという絵は描けなくなったようです。
吉野輝一郎