おなじく、スーパーマンよりスパイダーマンが人気がありました。
そういう時代のある時、スパイダーマンの版権を所有する会社の日本支社長のポストのオファーがヘッドハンターからありました。バブルにかげりが見え始めたころの昔話です。
スパイダーマンは日本の子供たちには馴染みのないキャラクターでした。米国でスーパーマン以上に人気があるからといって、それが日本市場に通用するとは思えませんでしたので、オファーは断りました。
思えば、海外ブランドの国内ディストリビューターが不振のブランドの口実にするのは、「米国で人気がでれば日本でも売れるのだが」というものですから、本件は外堀が埋まっている状態でした。
それから長い年月がたちました。最近は、確かにスーパーマンよりスパイダーマンのほうが、メディアの露出が増えています。
異星人が人間と同じ姿で暮らし、人間より力があるという超人のシナリオは無理があり、個体が変化して常人にはない特殊能力をもつというシナリオの方により現実感があります。近未来にありそうな出来事ということで楽しめるのかもしれません。
吉野輝一郎
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