スポーツ選手は歯が悪いというのはデマ | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

新宿の行きつけの歯科医院の先生に聞いた臨床に基づく歯の話。

スポーツ選手は歯が悪いというのはデマ。
スポーツ選手でも一般市民でも歯の健康寿命はそれほど違いがないとのこと。
野球でもゴルフでもボールを打つインパクトの瞬間は歯を食いしばっていないそうです。

どうやら、上下の歯を噛み合わせている時間の長さと、歯の健康寿命は反比例しているようです。食いしばったり、歯ぎしりしたりして、歯と歯を直接強く噛み合わせていると、歯の一か所に圧力がかかり、その部分の血流が滞り、やがて歯周病とかが発症して歯を失う結果を招くとのことです。

自然な姿勢で、口を閉じて鼻で呼吸しているときは、上下の歯は離れているとのこと、確かにそうですね。日常生活で、奥歯をかみしめる状態が長く続かないよう注意することが自分の歯をできるだけ長く使うのに効果があります。

乾燥状態の頭蓋骨の重さの30%が歯とのことです。歯を1本でも失うと、頭のバランスが崩れます、歯の治療をしないとまっすぐな姿勢で歩けないそうです。

もうひとつ、意外なことを教わりました。
人間は体調を崩すと、生命維持のために優先順位の低いパーツを切り捨てて延命をはかっていくそうです。その優先順位の低いパーツに歯が含まれています。歯が傷み、やがて抜け落ちるというのは、いわばトカゲの尻尾切りに似ています。

確かに、髪の毛や爪、歯などが非常に健康で、心臓や内臓疾患で重篤な状態という患者さんはいないかもしれません。