ご婦人に腕をつかまれて大声をだされたら | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

ラッシュ時の通勤電車の社内で、痴漢の冤罪に巻き込まれないための工夫は、大都市で仕事をする勤め人には重要事項です。もし、間違われてご婦人に腕をつかまれて大声をだされたら、そこで会社員の生活が激変する最初の朝の始まりとなるかもしれません。

たとえば、

朝のラッシュ時の地下鉄車内で、「渋谷のヤマンバ」の卒業生かと思われるようなご婦人が、甲高い声を発しました。どうやら、中年の男性が足を踏んだようです。ご婦人が悲鳴をあげ、そのあと「謝れ」と叫んだのですが、この紳士は「混んでいる車内で、・・・」ということで無視しました。そこで、このご婦人は次の駅で降りて駅員に通報しました。

ここから意外な話になりました。通報を受けた駅員は、通勤車両を緊急停止し、社内に乗り込んできました。そして「ご婦人が暴行を受けたと訴えている」といって、足を踏んだ乗客を降ろし、電車を発車させました。発車した途端、「ただ今の停車は、お客さま同士のトラブルでした」というような車内放送が流れました。

電車が一時停車したことの迷惑感よりも、巻き込まれた紳士の今後の災難を思うとご婦人の行動が恐ろしくなりました。

決して体験したくない、怖いシーンです。