報告TIPS | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

週間進捗報告で、報告するほどの動きがなかったとき、通常なら「特にありません」と報告します。既得権益を守ることで利益を得ている組織の場合は、「特に異状なし」は期待される答えです。


エスタブリッシュメントの隙をついて利益を狙うベンチャー集団の場合は違います。「特にありません」ではライバルとの優位性が危うくなります。動きがないということは、支出はあるが収入がない状態かもしれません。


先頭集団から2位グループに落ちたとき、もう一度先頭集団に返り咲くのは困難です。倍返しでなければ元がとれなくなるからです。「疲れたから休む、どうせ相手も疲れているから遠くには行っていない」と油断するわけにはいきません。


そういうわけで営利を目的とする私企業では、「特にありません」ではなく、重箱の隅をつついてでも「何かしら報告する」ことを、求めているのかもしれません。