上海の公衆浴場の現状を知り、3泊4日の事業所研修を思い出しました。
新潟県にあった観光施設に現場のスタッフとして3日間働く係長までの本社社員に課せられた研修プログラムでした。食と住は現地従業員と同じ場所です。
当時研修した施設は開業間もない事業所でしたが、現地採用を除く季節従業員は借り上げ社宅に住んでいました。この社宅の風呂が、上海公衆浴場にそっくりでした。浴槽の湯は汚れ、浴槽と洗い場の床はぬるぬるしていました。従業員は大部屋で寝泊まりしていました。仕事場にはマイクロバスが送迎しますので、まるで工事現場に来たような気がしました。
まもなく、この事業所は経営不振で転売されました。劣悪な環境に暮らす従業員に、快適なサービス提供を期待するには無理がありました。
その2~3年後に香港経由でシンセンの製靴工場を見学しました。従業員の環境は新潟の観光施設と似ていました。さらに数年後、シンセンの工場は整理整頓が徹底され、従業員は清潔なユニフォームを着用し、きれいな靴を履いていました。
上海の公衆浴場が日本の銭湯なみに清潔で快適な施設になるのは時間の問題にちがいありません。我国と中国大陸との国民生活レベルの格差がなくなり、漢民族が運営する中華経済圏に日本人が少数民族としてM&Aされる日がやってくるのは、そう遠くない ことかもしれません。