長谷川平蔵の勘働き | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

時代劇の「火付盗賊改方長官」長谷川平蔵のセリフのひとつに「勘働き」という言葉があります。特別な仕事をやっている人は、その得意な局面ではだれにも負けない特別な勘が働き、その人ならではの成果をもたらすようです。不確かな局面にあって、きっちり勝機をつかむ意思決定と行動は、その人だけの特異な「勘」に基づいているのかもしれません。

何回も覚醒剤で御用になっている俳優が演じる雀鬼(プロ雀士)にも、同じようなセリフがあります。「一流のプロは感じて打つ。考えて打つのは二流だ。難しくなると考えてしまう、考えると流れが止まる。間が切れる。一流のプロは不自然な流れを嫌う。」

ビジネスパーソンの場合は、勝機ではなく商機(ビジネスチャンス)が問題になります。この商機をつかむのに、勘が働く人が勝ちます。取引に際して「金の臭い」を感じる力を商人は蓄えています。