日銭を稼ぐ商売をしていながら | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

某私鉄のバスを利用したときのことです。最前列にすわっていたので乗客と運転手のやり取りの一部始終を目撃しました。


年配者が降車時に両替するところを誤って500円硬貨を料金箱に投入してしまいました。運転手は、おつりを両替機から出しましたが、機械のシステム上、10円硬貨しか出ないということで、29枚の10円硬貨を出しました。おつりを29枚の硬貨で出された乗客は、怒りました。100円硬貨は出ないのかと運転手にいうと、30代の運転手は、機械の仕組みが10円玉しかでないことを説明しました。それでも乗客が納得できず文句をいうと「おつりは出したでしょう、文句があるなら会社にいってくれ。自分は関係ない。」と乱暴に応えました。乗客が降りてから「くそじじい」とマイクを切ってつぶやきました。(バスの運転手の名札を見て、本社のクレームをつけることもできましたが、運転手のしつけに協力するほどの対価を享受していないので見送りです)


運送業に携わる従業員には、接客サービスを軽視する傾向がありそうです。いわゆる「くもすけ」が潜んでいるようです。安全運行が最優先するのは当然です。しかしながら会社が所有するバスを運転する従業員は、お客様である乗客に対して、「乗せてやる」という感覚を持っているような気がしてなりません。


日銭を稼ぐ商売をしていながら、小銭を払うお客さまには関心がないようです。空のバスを走らせても、自分は困らないと勘違いしています。こういうことは、学校では教えてくれないので、採用した企業の先輩従業員がOJTで新参者に叩き込まなければいけません。