わずかな資産の一部をドルに替え、リスクヘッジをすることを目的として外資系の銀行に初めて口座を開設したことがあります。
窓口での対応は、500円硬貨でおつりがもらえる丼屋と少し高めな和食レストランの違いといったような感じでした。無駄を排した効率的なサービスと低価格で繁盛している店に行くことが多くなっていたので、バンドーム広場の高級ブティックで売り子と椅子に腰掛けて面談しながら買い物をするような雰囲気は、しばらくご無沙汰していましたので、なつかしく感じました。
まず、口座開設の目的を質問されました。ただ預金するという日本人は、邦銀の無料口座がお奨めですよというような雰囲気でした。資産運用に対する明確な意識を持って口座を開設することが、求められました。
こういう場面になると、マネーゲームの外国人プロにはかないません。
しかしながら、異国に負けてなるものかというご先祖さまから継承した攘夷のDNAが覚醒します。
外国人投資家には、1990年代終わりの頃から負け続けていますが。