「同調性バイアス」と「知的ワクチン」 | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

文科省は、マグニチュード7でも最大震度7になる可能性があると公表しました。
政府は福島原発では常に楽観的な情報を流しパニック回避を優先してきましたが、どうやら隠しきれない現実的な脅威がありそうです。


ギリシャ・ポルトガル・スペイン・イタリアの次は日本の番かもしれません。
東海・東南海・南海大地震、富士山爆発、直下型地震が不可避だと政府が警告しています。
近い将来、日本経済が破綻することは、ほぼ、間違いないと思います。
ただし、どんな形で破綻するかは、誰も詳しくはわかりません。


最近、テレビ各局が近未来の首都直下型地震を想定した防災対策番組を放送する日が増えました。例によって地震業界の有識者がいろいろな学術用語を持ち出して解説してくれます。


先週学習した用語は、「同調性バイアス」と「知的ワクチン」でした。
行政当局の担当者は、最善の避難方法はわからないから試行錯誤を繰り返してベストな方法を見つけていくと、テレビカメラに向かってコメントします。一方、学者先生は、整然と避難するような訓練は現実的ではなく、何回やっても意味がないと苦言を呈しています。


平常時の避難訓練のように整然と落ち着いて避難している列に津波は容赦なく襲いかかってきます。なりふりかまわず、高所に避難した人が生き残ったというのが、東日本大震災で学んだことでした。